14日はバレンタインデー。恋の成就を願うなら、どの神様に神頼みしたらいいか悩ましい。多くの女神と結ばれたことから、日本一の縁結びの神様ともいわれているのはオオクニヌシ。オオナムチやオオモノヌシなどいくつもの異名を持つこの神様をまつる、岐阜県内の神社を訪ねた。

 1300年前の奈良時代に泰澄大師によって創建されたと伝わる美濃市須原の洲原神社。古くから農耕養蚕のほか、縁結び、子授けの神様としても知られ、長良川の州浜から川参道が楼門に続く。祭神はイザナギとイザナミ、オオナムチ。

 「3柱とも縁結びに関係のある神様。州浜の砂には"お砂信仰"が伝わっていて、祈祷(きとう)した砂を持ち帰り、田畑にまくと土地を清め豊作になるといわれてきた。神様の力を借りて古いものを清め新しいエネルギーをもらうことから、お砂は悪縁を切って良縁を結ぶともいわれている」と、同神社宮司の五十嵐義郎さん。

 楼門と拝殿の間にそびえる2本の桧(ひのき)はそれぞれ「男桧」「女桧」と呼ばれ、男性は「女桧」を、女性は「男桧」を抱えると縁結びの願掛けになるといわれている。境内には「子授りの霊石」もあり、子授かりや安産祈願に訪れる人も多い。

 創建は奈良時代以前ともいわれる揖斐郡揖斐川町の三輪神社の祭神はオオモノヌシ。別称オオクニヌシは神話「因幡(いなば)の白兎(しろうさぎ)」に登場し、七福神の「大黒様」ともいわれている。「大国様は、よろずの縁を結ぶ神様。男女の縁だけでなく、人と人、物と物、人と物など、この世のあらゆる縁を結ぶ霊力の強い神様。三輪はかつて大野郡大神(おおみわ)郷と呼ばれ、本社は奈良県桜井市の大神(おおみわ)神社。祭神も古くから美濃の大国様と親しまれてきた」と、同神社禰宜(ねぎ)の宗宮和史さん。

 同神社の本殿前に昨年12月、銅像「さわりダイコク」と石像「なでうさぎ」の2体の像がお目見えした。像に触れることで開運や健康、縁結びなど多くの御利益が受けられると人気を集め、休日には行列ができるほど。拝殿前には良縁祈願の「おもかる石」も置かれている。

 【案内】

 ▽洲原神社 住所=美濃市須原468の1の1。交通=長良川鉄道「洲原駅」下車、徒歩10分。電話0575(32)2363。

 ▽三輪神社 住所=揖斐郡揖斐川町三輪1322。交通=JR大垣駅から養老鉄道「揖斐駅」下車、バス10分。電話0585(22)1511。