岐阜市立中学校の3年の男子生徒が昨年7月にいじめを苦に自殺した問題で、県教育委員会は23日、組織的な対応を怠ったとして、同校の男性校長(57)と男性教頭(51)、学年主任の男性教諭(42)をいずれも減給10分の1の懲戒処分にしたと発表した。校長は3カ月間、教頭ら2人は2カ月間。昨年9月に退職した当時の男性担任(33)は、減給10分の1(6カ月)相当の懲戒処分に当たるとした。

 県教委は、市教育委員会の第三者委員会がいじめ問題を調査した際の資料や記録を取り寄せ、処分した校長ら4人を含む教職員13人から聞き取りを行った。元担任は昨年5月に同級生の女子生徒から受け取ったいじめを伝えるメモを校長らと共有せずに紛失。同6月には別の同級生がアンケートで自殺した生徒のいじめを訴えたが、学校は適切に対応しなかった。いじめ防止対策推進法などは組織的な対応を求めているが、県教委は校長らが体制を整えていなかったと判断した。第三者委の調査報告書はいじめが自殺の主要因と判断している。

 県教委の調査に、元担任は「生徒が苦しい思いをしている中で救ってあげられず、気付いてあげられず、何もしてあげられなかったという思いが強い。本当に申し訳ない」と話したという。岐阜市の早川三根夫教育長は「処分を非常に重く受け止めている。二度と起きないように全力を挙げて取り組みたい」とコメントした。

 男子生徒は昨年7月、自宅近くのマンションから飛び降り自殺。第三者委は同12月、金銭要求やビンタなど34件のいじめが自殺の主要因とする報告書を取りまとめた。

 県警は今年1月、自殺前日にトイレで男子生徒に土下座を強要したとして、強要容疑で同級生の男子生徒3人を書類送検。岐阜地検が3月に3人を家裁送致した。うち1人は恐喝や暴行容疑でも家裁送致された。