岐阜県は24日、加茂郡川辺町に住む60代の女性会社員、可児市に住む50代の自営業女性の新型コロナウイルス感染を新たに確認した、と発表した。2人とも22、23日に感染が確認された可児市の70代夫婦と同じ合唱団に所属しており、メンバー29人のうち4人の感染が確認された。県は「クラスター(集団感染)の可能性が高い」と分析。他のメンバーの検体検査を早急に行って感染状況を調査する。また岐阜市は、30代の男性の感染を新たに確認した、と発表した。県内での感染確認は計11人となった。県内での感染確認は22日からの3日間で8人に上るなど、急伸している。

 県によると、川辺町の女性は3月13日に発熱し、15日に治まった。可児市の女性は18日に発熱し、23日に治まった。いずれも現在まで引き続き無症状だが、感染確認を受け入院した。

 合唱団は週1回、可児市内で約2時間の練習をしていた。県は、感染が確認された4人の発症日や合唱団での接触日を分析し、「感染経路は引き続き分かっていないのが現状」とした。県は今後の感染の拡大状況を見て、厚生労働省にクラスター対策班の派遣要請も検討する。

 感染拡大を受け、県は残る25人を感染リスクの高い濃厚接触者の可能性があるとした。県外在住の1人には発熱などがあり、居住する自治体の保健所が検体検査を実施している。残る24人に症状がある人はいないという。

 また、70代夫婦は発症前に可児市のスポーツジムを利用していたことも分かった。夫婦と同じ時間帯に110人が利用しており、県は95人に連絡。過去に発熱していた人が1人おり、検体検査を行う。県によると、ジムは利用者に対して自主的に事実を公表し、全面的に調査に協力している。24日に保健所の立ち会いで施設内を消毒した。

 県は24日夜、県庁で対策本部員会議を行った。クラスターが懸念される事態を受け、古田肇知事は「広く丁寧な検体検査を行うなど、さらなる警戒態勢を敷いてほしい」と指示した。