「おしゃれなカフェに金庫室」―。岐阜県高山市上宝町本郷に「Cafe ハチロク」が27日オープンする。高山信用金庫の旧上宝支店を改装したカフェには、実際に使われていた金庫室に畳を敷いて座卓でコーヒーが味わえる特別な個室もあり、注目を集めそうだ。

 カフェは、中古車販売業の岩塚大世(たいせい)さん(31)=同所=が経営。本郷地区は上宝町の中心地だが、少子高齢化や若者の流出でにぎわいが失われており、「若い人にも魅力ある町にしたい」との思いで開店を決意。「ハチロク」は上宝町の市内局番「86」が由来で、店名にも地元愛を込めた。

 上宝支店は約2年前、同金庫神岡営業部(飛騨市神岡町船津)の店舗内に移転。旧支店は現金自動預払機(ATM)を残して空き店舗となっていた。岩塚さんが今年3月に建物と土地を購入し、木を多く使ったおしゃれなカフェに改装した。客席は金庫室、テーブル、カウンターで計20席。

 岩塚さんは金庫室について「絶対に使うと決めていた」と言い、金庫の個室という意味で「金個室」と呼ぶ。金属製の重厚なスライド扉は丸型ハンドルを回すことでゆっくり開閉できる。「扉を閉めれば内緒話ができますが、あまり大声だと外に漏れます」と笑う。

 メニューは、浅煎(い)りと深煎りが選べるハチロクブレンドコーヒー(税込み400円)、小倉トースト(同400円)、ロールケーキ(同350円)や、ランチにはカツ丼(同850円)などもある。今後は、上宝産米など地元食材の使用も検討する。

 岩塚さんは「カフェが子どもから高齢者まで世代を超えて交流する場になってほしい」と期待している。

 営業は月〜金曜日と第2、第4土曜日の午前9時〜午後3時。問い合わせは同店、電話0578(86)3386。