岐阜県飛騨市神岡町夕陽ケ丘の科学館「カミオカラボ」は、インターネット上に仮想の科学館を開設した。新型コロナウイルス禍の中でも展示に触れてもらおうという試みで、仮想空間ならではの工夫を盛り込んだ。

 仮想の科学館は、会員制交流サイト「cluster」上に設置され、「バーチャルカミオカラボ」と名付けられた。来館者はスマートフォンやパソコンから無料で入場できる。12人まで同時に接続でき、来館者のキャラクターが館内を歩き回る。

 館内には、同町で行われている宇宙科学研究を遊びながら学べる展示がそろう。水分子に見立てたボールを組み合わせて分解するゲームや、素粒子ニュートリノの衝突を再現したシューティングゲームなどが楽しめる。ニュートリノに見立てた粒子が常に降り注ぐなど、現実世界では難しい展示も設けた。

 同館科学コミュニケーターの高知尾理さん(32)は「展示の改良を続けて、多くの人に楽しんでもらえるようにする。世界的には仮想空間での学会が活発に行われており、カミオカラボの存在が海外の研究者の目に留まるとうれしい」と話した。