国内の移動自粛要請が全面解除され、路線バスや高速バスを7月から通常運行に戻す動きが岐阜県内でも進んでいる。新型コロナウイルスによる影響で需要が落ち込んだ高速バスや観光バスでは、外の空気を常時取り込む外気モードに空調システムを設定するなど新型コロナ対策を積極的に取り入れる。各座席に飛沫(ひまつ)感染対策のアクリル製パネルを設置するバス会社も出てきており、車内の安全性を打ち出して利用を促している。

 岐阜バス(岐阜市)は、夜間に一部減便していた路線バスを1日から通常運行に戻す。全便運休の清流ライナー市内ループ線も4日から再開。濃飛バス(高山市)は路線バスの上高地線や乗鞍線を18日から通常運行する。

 高速バスでは、岐阜バスが2日から岐阜新宿線を再開。濃飛バスは減便していた新宿線を23日から通常に戻す。東濃鉄道(多治見市)も、都心と可児、多治見市をつなぐ中央ライナーを1日から再開する。

 運行再開の動きに合わせ、各社は車内の感染防止対策を強化している。岐阜バスは車内の飛沫感染を防ごうと、26日から高速バスと観光バスの計41台で、各座席にアクリル製パネルの取り付けを始めた。すでに高速バスなどでは、2人席を1人で利用するなど乗客同士の距離を離しているが、前後の座席の対策を講じることで、さらに安全性を高める。担当者は「少しでも安心して利用してほしい」と話す。

 高速バスや観光バスでは、強制的に外の空気を取り込む外気モードで運行する動きも広がっている。バスメーカーによると、自動運転モードに比べて換気性能が高まり、5分で車内の空気が入れ替わるため、各社が取り入れている。