昨年7月3日に岐阜市立中学3年の男子生徒がいじめを苦に自殺したことを受けて設けられた「いじめ防止強化週間」が29日から始まり、同市立小中学校などで児童生徒や教職員がいじめと向き合う授業や研修に取り組んでいる。同市市橋の市橋小学校では、教員約40人が、いじめと疑われる事案が発生した際の児童への聞き取り方法のポイントを学んだ。週間は4日まで。

 いじめ防止強化週間は、いじめ問題を契機に市教育委員会が策定した「いじめ防止のための総合的な取り組み」の一環として設けられた。命日の3日を含めた期間中、小中、特別支援学校、市立岐阜商業高校の市立全70校で、児童生徒がいじめについて考える授業や教職員向け研修などを行う。

 市橋小では、県警との人事交流で4月から市教委に配属となった林敏樹管理監が講師となり、児童への聞き取り方法を警察官としての経験を踏まえて伝えた。

 林さんは、児童が好きな話題を振るなど話しやすい関係を作ってから本題に入ることや、誘導にならないよう幅広く情報を得てから細部を聞くなど聞き取りのポイントを紹介。その上で「意識して子どもたちの様子を見て普段と違う空気を感じたら、いじめなのか情報を集めてほしい」と強調した。

 実際に聞き取り調査を行うロールプレーイングもあった。5年生の担任教諭は「少しでもいじめの解決につながるよう学んだことを生かしたい」と話した。