心一つ、多治見高応援4000人 センバツ高校野球

心一つ、多治見高応援4000人 センバツ高校野球

 「甲子園に連れてきてくれてありがとう」。20日、兵庫県西宮市で行われた第89回選抜高校野球大会1回戦で、21世紀枠で初出場した多治見(岐阜県多治見市)は報徳学園(兵庫)と対戦。0−21で敗れたが、スクールカラーのききょう色に染まった三塁側アルプススタンドの約4千人の大応援団は選手たちを懸命に声援し、惜しみない拍手を送り続けた。  多治見市など東濃4市からバス約90台で駆け付けた生徒や保護者、OB、市民らで超満員のアルプスでは序盤から失点を重ねる苦しい試合展開となったが「慌てず落ち着いて」「大丈夫だよ」と声援。多治見吹奏楽部に協力した形で参加した土岐商業(土岐市)の吹奏楽部の加藤万由部長(17)も「心を一つにした音色で後押しする」と力を込め、グラウンドの選手たちへ迫力の演奏を届けた。  森翔太選手が二回裏、チーム待望の初安打を放つと、メガホンを打ち鳴らし、大声援が湧き起こった。スタンドで見守った多治見OBで阪急(現オリックス)の元投手・梶本靖郎さん(79)=堺市=は、「まだまだチャンスはある。最後まで目いっぱい戦って」と後輩にエールを送った。  熱い思いとは裏腹に厳しい展開となったがピンチの度に「タジコー頑張れ」と、最後まで声をからして選手らを鼓舞した。試合終了のサイレンが鳴ると、涙を浮かべる生徒らの姿もあったが、スタンド前に整列した選手らに「よくやった」「多治見へ笑顔で帰ろう」と声援が飛び、温かい拍手を送った。主将の佐藤昂気選手の父和彦さん(54)は「主将として良く引っ張ってくれた。夏にもう一度甲子園に行こう」とねぎらった。

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