信長への思い愛憎半ば? 学芸員分析【本紙ネット調査】

◆多様な情報、市民に影響  岐阜新聞社の「信長イメージ調査」の結果を受け、郷土の文化史に詳しい岐阜市歴史博物館学芸員の土山公仁さん(61)は「岐阜市民にとって信長は、身近な存在であることをうかがい知る貴重なデータ」と分析。「メディアの影響で、信長のイメージは多様化してきている」と、年代による信長像の違いなどに着目した。  信長好きな人は、全体では69・2%いたのに対して、市民の中では57・3%にとどまった。中でも市に愛着がない市民は「嫌い」が26・3%で、全体の「嫌い」3・2%と比べて突出しており、「岐阜市民は信長好きが多いとの予想に反する意外な結果。信長の存在が身近なだけに、かえってアンチ信長という人も多いよう」と指摘する。  また、信長を好きでも嫌いでもない市民は38・2%で、「信長に関するさまざまな情報を受け取ることで、好きと嫌いの双方が入り乱れた複雑な感情を抱くようになったのでは」と読む。  歴史上の人物のイメージ形成に、メディアが密接に関わっていることにも言及。年代別で見る信長のイメージについて「『情に厚い』と感じるのは50代以下に多く、人間味あふれる信長が描かれた、1992年のNHKの大河ドラマ『信長 KING OF ZIPANGU』を見たからでは」と推測した。さらに「その後、アニメやゲームといった新しいメディアで多様な信長像が楽しまれるようになった」と、若い世代ほどイメージが分散した傾向を考察した。

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