精神的に健康な人が持つ「7つの信念」とは?

精神的に健康な人が持つ「7つの信念」とは?


健康になりたいと考える人々は、定期的に運動したり食生活に気を付けたりするものですが、「精神的な健康」を得るためにはいったい何をすればいいのか、イマイチ漠然としてつかみにくいという人もいるはず。そこで心理学者のエレン・ヘンドリクセン氏が、「精神的に健康な人が持つ7つの信念」についてまとめています。

7 Beliefs of Emotionally Healthy People | Savvy Psychologist
https://www.quickanddirtytips.com/health-fitness/mental-health/beliefs-of-emotionally-healthy-people

◆1:「自分は正しいコースを進んでいる」という信念
自分は正しいコースに乗っていると考え、「自分がやっていることは間違っていない」と信じることは、「Grit(やり抜く力)」と「自制心」をもたらします。何かをやり抜く力は、大きな物事を達成するために困難な物事に挑戦し続ける力を与えるとのこと。たとえば難関資格に合格するために苦手な分野の勉強を続けたり、旅行へ行くためにスターバックスへ寄るのを控えて自作の弁当を食べたりといった行動を取るには、やり抜く力が重要になります。

一方で正しいコースを歩んでいるという意識は、より短い期間においての自制心を呼び起こします。レジや受付で待たされてもイライラせず、おいしそうな食べ物の誘惑に抵抗するためには、強い自制心が必要です。もちろん誰もが誘惑に負けることがあり、時にはダラダラとネットサーフィンをして時間を無為に消費してしまったり、おいしそうな新商品を食べてしまったりします。しかし、人生の目標には短期間の努力だけでは達成不可能なことも多く、日々やり抜く力と自制心を筋トレのように鍛え続けることが重要です。


◆2:「自分がやりたくないことでもやれる」という信念
多くの場合、人々は自分がやりたいと思ったときに、自分がやりたい物事に着手します。そういう気分にならない時は怠惰にベッドやソファで寝転がり、ネットを見たりファストフードを食べたりしながら、「気分が向く」のを待ってしまうものです。しかし、近年では広く「やりたくない物事でも一度着手してしまえば、嫌々ながらやっているうちに気分が乗ってくる」といわれています。

「気分が向くのを待つのではなくとにかく先に体を動かす」というこの工夫は、「自分が過去に楽しんだ経験があるもの」について特に有効だとのこと。体を動かすのが面倒であっても、とりあえずロッククライミングにトライしてみたり、気分が乗らなくてもとにかくピアノに向かって鍵盤を弾いてみたりすることで、気がつくと夢中で練習している自分に気づくことがあります。

この方法は、「恐怖に対処する」ことにも役立つとヘンドリクセン氏は述べています。もしも自分が100%失敗せずに済むことだけを行う場合、自分がすでにできることについては上達するかもしれませんが、まだ習得していない技能を手に入れて前進することはできません。自分に自信を付ける方法は「快適なゾーン」から自分を押し出すことであり、不安や無能感を味わうことになったとしても、それは成長につながる必要な痛みだそうです。


◆3:「自分は柔軟に物事に対処できる」という信念
この信念は、人々が困難に挑戦して柔軟に対処することを可能にします。人生は多くの困難や障害に満ちていますが、精神的な健康を持つ人々は何かで失敗したとしてもすぐに諦めるのではなく、物事を調整して柔軟に対処します。テストで失敗したら諦めるのではなく学習方法を再考し、再度挑戦する強さが精神的な健康には必要です。

柔軟性は行動についてのみ当てはまるのではなく、怒りや悲しみ、絶望といったネガティブな感情に対処する時にも重要です。悲しみに溺れて自傷やドラッグ、アルコールに手を出したり、買い物やゲームで気を紛らわせるのは健全とはいえません。

そこで、怒りや悲しみを単にそのまま受け止めるのではなく、表に見える感情のさらに奥深くで、自分がどのような感情を持っているのかを確かめることが重要だとヘンドリクセン氏は主張します。恐れや羞恥心、罪悪感など、単なる怒りや悲しみとは別の感情を見つめることが大事だとのこと。それから意識的にリラックスしたり運動したりして、落ち込んだ気分をゆっくり回復させていくといった、感情に対する柔軟性も精神的な健康には必要となります。


◆4:「誰もが尊敬されるに値する」という信念
「ハリー・ポッター」シリーズの登場人物であるシリウス・ブラックは、「人となりを知りたかったら、その人が自分と同等の者より、目下の者をどう扱うかをよく見るといい」と述べました。

私たちは毎日の生活の中で、カスタマーサービスの受付係やバスの運転手、建物の守衛、ドラッグストアの店員など、多くの人々が自分たちのために働いているのを見かけます。もちろん彼らは賃金をもらっていますが、ヘンドリクセン氏は「お金と尊敬は交換可能なものではない」と指摘しており、人々に対する敬意を忘れないことが重要だとしています。


◆5:「自分自身を笑い飛ばせる」という信念
何が何でも人生の勝利者にならなければならないという考えは、自分と他者に対してあまりに厳しくなりすぎてしまい、人生を豊かにするものではありません。誰であっても自分にとって触れられたくないもの、恥ずかしいもの、人から指摘されやすい欠点などがあるものです。ヘンドリクセン氏は、そんな欠点を自ら笑い飛ばしてしまえることが、精神的な健康をもたらすとしています。

たとえばスティーヴン・キングは「私の小説はビッグマックとフライのようなものです」と語り、ジョージ・W・ブッシュ元大統領はイェール大学での講演で「優秀な成績を修めた皆さん、よく頑張りました。成績が『C』だった皆さん、あなたでもアメリカ大統領になれます」とジョークを飛ばしました。自分自身の欠点を自分が最初に笑い飛ばしてしまえば、自分の失敗や欠点を魅力に変えることもできるとのこと。


◆6:「自分は有能だ」という信念
「自分は難しいこともできる」「人生でどんな場面に直面しても乗り切ることができる」「自分は有能だ」といった信念は、時におごりや過信のようなものと考えられがちです。しかし、「自分には能力がない」と考えることは多くの不安を人生にもたらしてしまうため、ヘンドリクセン氏が自身のクリニックで患者に対して行う治療のうち、50%が人々に自信を取り戻させることだとのこと。

では、「自分は有能だ」という自信はどこから来るのかというと、それは自分の経験から来るものです。今までの自分よりも少しだけ勇気を出して新しいことにチャレンジし、知らない人と会話し、行ったことのない場所に行ってみることが、今後の人生で自分を鼓舞する信念を持つことにつながります。


◆7:「私は愛することができ、愛されるに値する」という信念
自分が人から愛されるに値する人物であり、愛を与えられた見返りに愛を提供できると考えることは、精神的な健康に役立つものです。ハーバード大学が75年間にわたって724人の男性について調査した成人発達に関する研究では、50代の時点で「愛を感じて愛を与えているという満足感を持つ人物」が80代の時点でも最も幸福だということがわかりました。

結局のところ、誰かを愛することができ、自分が誰かから愛されるに値すると信じられるということが、ほかの人々とつながることになります。ヘンドリクセン氏はこの愛によるつながりが、人々の人生を幸福なものにし、精神的な健康をもたらすと述べました。


Photo by Helena Lopes


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