今年のiPhoneのA12チップは、Androidスマホを置き去る7nmプロセスか?

今年のiPhoneのA12チップは、Androidスマホを置き去る7nmプロセスか?

Image: Dan74/Shutterstock.com

Snapdragon 845は10nm、性能差をどこまで出せるか。

iPhoneの進化を支える「Aシリーズ」プロセッサ。今年の新型iPhoneには「A12」プロセッサの搭載が予想されていますが、これは最新の7nmのプロセスルールで製造されるそうなのです。Bloombergによると、製造を担当しているのは台湾TSMC、そしてすでにA12の量産は開始しているとのこと。

現行モデルのiPhoneには10nmプロセスの「A11」チップが搭載されているので、A12はさらに先進の製造技術で製造されることになります。このnmプロセスというのは、プロセッサの性能指標として見られる数字で、小さい数字のほうが性能は良くなる傾向。

ちょっと専門的な話になりますが、パソコンやスマートフォンに入っているプロセッサにはたくさんのコンポーネントと、それをつなぐ回路が積まれています。そしてその回路の幅を「プロセスルール」と呼びます。このプロセスルールの数値は、プロセッサの製造技術を上げることで小さくできます。つまりプロセスルールが小さくなると、より高度な工場(ファウンドリ、ファブと呼ばれる)が必要になるわけ。だから7nmはすごい。

このようにプロセスが微細化すると、一般的にプロセッサの速度性能の向上と省電力化が進みます。前者は回路の省スペース化によって、同じスペースに載せられるトランジスタの数(=処理能力を司る)が増え、後者は回路の幅が細くなることで、電気抵抗が減るというわけです。

つまり今年のiPhoneは、性能あるいは駆動時間が大きく伸びる可能性があります。具体的には、AppleがiPhone全体をどのような設計にするかによって変わりますが、10nmプロセスから7nmになる理論上、A12チップは進化すると言って良いでしょう。

このようにAppleはスマホ向けプロセッサに7nmプロセスを早期に導入しようとしていますが、ライバルのSamsung(サムスン)も年内に7nmプロセスの導入を予定しています。さらに、Qualcomm(クアルコム)やHuawei(ファーウェイ)も7nmプロセスの導入に向けて動いています。

iPhoneが毎年スペックアップするのはもはや当たり前のようにも感じられますが、その背景にはこのような技術的なジャンプアップが毎年あるのですね。


Image: aPhoenixPhotographer/shutterstock.com
Source: Bloomberg

(塚本直樹)

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