PowerWatch Series 2レビュー:うれしい体温駆動! でもソフトウェアにはお手上げ...

PowerWatch Series 2レビュー:うれしい体温駆動! でもソフトウェアにはお手上げ...

Image: Victoria Song (Gizmodo US)

バグはつらいよ。

おそらくスマートウォッチを使う人のあいだでは、バッテリー寿命にはそこまでこだわらない派(特にApple愛好家)と、こだわりたい派で意見が分かれるかと思います。

Matrix Industriesの「PowerWatch Series 2」は、後者の人たちにとっては夢のようなスマートウォッチかもしれません。体温と太陽光を電源とするので、身につけている限り充電が途絶えることはありません。

ところが、今回レビューをした米GizmodoのVictoria Songによると、何度もファクトリーリセットをする展開になり、戸惑うことも多かったようです。一体なにが問題だったのでしょうか?

「PowerWatch Series 2」は、名前の通り...ではなくマトリックスの3代目。初代PowerWatchは期待できるものでしたが、機能はどちらかというと必要最低限。 少しパワーアップして登場したPowerWatch Xも、スマートな機能に関しては少し物足りず...通知を受け取っても、リストをスクロールしたりどんな通知か分からなかったり。画面は薄暗く、フィットネストラッキングはベーシックなものでした。

PowerWatch Series 2

これは何?:Matrix Industriesの体温駆動スマートウォッチ3代目

いくら?:500ドル(約5万5000円)

好きなところ:充電が不要

好きじゃないところ:とにかくソフトウェアのバグいこと

CES2019でお披露目されたPowerWatch Series 2は、ベゼル部分にソーラーセルが含まれるほか、GPS内蔵、フルカラーLCD画面、コンパス、心拍数モニタリングなどの新機能も加わりました。

そのぶん...なのでしょうか? 価格も280ドル(約3万円)から500ドル(約5万5000円)といっきにアップ。もう、ちょっと試しに買ってみようか...という意気込みじゃ手が届かないレベルになってきました。値段だけでみると、Apple Watch Series 5のセルラーモデルと同じ価格帯で、3万円前後で手に入るGalaxy Watch Active 2のほうが安価です。結構強気な値段ですが、フル機能なスマートウォッチなのかといえば、そうもいえません。

PowerWatch Xから若干の改善はあるものの通知機能はまだ限定的で、コンタクトレス決済不可、電話の受信も不可です(通知機能に関しては、通知のリストを確認できるようになり、メッセージも開けるようになりました)。

ただ、やはり画面が薄暗くて宣材写真みたいにはならない...バックライト用ボタンもありますが、それアリでもなお暗いんです。

Image: Victoria Song (Gizmodo US) ソーラーセルが追加され心拍数の計測が可能に!ただ、断続的にしか使えないのが残念ポイント。

とはいえ、理論的にPowerWatch Series 2はGarmin Fenixシリーズのようにプレミアムなフィットネス系スマートウォッチに匹敵する存在だとも考えられます。特に、心拍数計測やGPS組み込みで無限のバッテリー寿命を備えているのでアウトドアを趣味に持つ人にはとっておきかもしれません。

そうなると、もしかすると500ドルはお手頃なのかも...と思えてきます。たとえば、最新のGarmin Fenix 6X Pro Solarは1,000ドル(約11万円)、小型のFenix 6Sでも600ドル(約6万5000円)です。...が、実際にPowerWatch Series 2を使ってみると、必ずしもそうはいかない気がしてきました。

少なくとも私が使っていたあいだ最も気になったのが、ソフトウェア問題。おそらくMatrixが想定していたように動くことはありませんでした。

まず、開封してすぐランニングに出かけることにしました。が、GPSが作動しない...。もしかしたらまだシグナルを見つけられないだけなのかもしれないので、5分ほど待ってみることにしました。

ところが、しばらくしても状況は変わらないので、仕方なくGPSなしでランニングすることにしました。すると、さらにおかしなことにペース計算も歩数も消費カロリーも表示されません...。

そこで、バグの可能性を疑いつつファクトリーリセット(1度目)をして、新しいファームウェアにも更新しました。これで、どうでしょう? ......なにも変わりませんでした。

Image: Victoria Song (Gizmodo US) バックライトなしだともっと薄暗くて、なかなか見づらい。

1日装着してみた結果、本日の記録は5カロリー消費、歩数はゼロ。心拍数が記録されたのは2回でした。

いっぽう、おそらく最も正確に捉えられていたのはバッテリー持続に必要なエネルギー生成量。一晩明けてチェックしてみると(そう多くはないですが)15 uWHで、半分は自分の体温、もう半分は照明からでした。ただ気になったのは、就寝時も装着しておいたにもかかわらず私の睡眠時間はゼロとのこと...。

やはり何かおかしいので、もう一度ファクトリーリセット(2度目)してみました。でも、またもやなにも変わりません。そこで、ペアリングを解除してもう一度繋げてみました。するとしばらくは歩数をカウントしてくれました(ちなみに173歩)。

少し状況が改善したので、ファクトリーリセット(3度目)とペアリング解除をもう一度試してみました。今度の記録は、歩数が166歩、10カロリー消費でした...。

Image: Victoria Song (Gizmodo US)

一部のソフトウェアに関しては、正常に作動していました。たとえば、バッテリー持続に必要なエネルギー生成量の計測と通知機能については問題ありませんでした。ボクシングのレッスンで着用しているあいだも、心拍数、消費カロリー、歩数は一切カウントしてくれませんでしたが、体温の上昇だけはちゃんと反応していることがわかりました。

一方、Matrixによれば現在のところ「1日約6,000uwH必要」とのことですが、直射日光のもと約30分間外に出て、60分間のボクシングクラスに行って、Appleによれば11,695歩数を達成した日、わたしの腕先で生成されたのはなんと約108uwHのみでした。12月のアップデートによって、必要なエネルギーは1日約4,000uwHになるそうですが、それでも比較的多い活動量が必要となることが想定できます。

もうひとつ、GPSについても触れておきます。マニュアルによれば、GPSは1日30分間の使用にとどめるよう注意書きがあります。そうでないと、バッテリーが消耗するとのこと。

こうなると、たとえば30分以上ランニングをするユーザーは、どうするのが正解なのでしょう。個人的には10kmマラソンに備えて週に4回ランニングをしています。ショートランでも30分超なので、GPSが十分に使えないことになります。そもそも、GPSを30分以上使っているかどうかに注意を払う必要があるのは、面倒なものです。

また、多くのフィットネスウォッチであらゆるアクティビティを追跡できるのに対し、PowerWatch Series 2が現時点で記録できるのは屋内外のランニング、ウォーキング、屋外サイクリングのみ。Matrixは、2020年により多くのアクティビティ追加とUX更新を計画しているとのことです。

Image: Victoria Song (Gizmodo US)

全体的に、ハードウェア自体には大きな問題がないように感じられます。充電の必要はなく、通知の受け取りもできました。でも、はるかに安価なハイブリッドスマートウォッチでシンプルな通知と長持ちするバッテリーの両方を入手できるのも事実です。

Matrix広報担当者は、PowerWatch Series 2がしばらくのあいだ同社のフラグシップになると述べているほか、メールで「わたしたちはハードウェアに非常に満足しており、近いうちあるいは長期的に、意義ある機能の更新とバグ修正を提供することに取り組んでおります」とコメントを残しています。

メモ

・充電の必要なし(嬉)

・ソーラーセルが追加されたほか、GPS、フルカラーLCD画面、コンパス、心拍数計測の新機能登場

・とにかくソフトウェアのバグが激しい。ファクトリーリセットを何度もやることに。

・リセットをしても、Matrix Industriesがおそらく想定していた通りに動くことはなかった...(涙)

・こうした頼りない部分を考慮すると、500ドルという価格設定はちょっと強気すぎかも。


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