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エントリークラスの皮を被ったミドルクラスだな。

本日、キヤノンはデジタル一眼レフの新製品「EOS Kiss X10i」を発表しました。EOS Kissシリーズは、言わずとしれたキヤノンのレンズ交換式カメラのエントリークラスにつけられる名称です。

EOS Kiss X10iは、すでに発売されている「EOS Kiss X10」の上位モデルという位置付けに。「i」がついているのでわかりやすいですね。ちなみに前モデルは「EOS Kiss X9i」です。

EOS Kissシリーズは、フィルムカメラ時代からキヤノンのエントリークラスを支えてきました。デジタル時代になっても、小さくて軽くて使いやすい機種として、幅広い層に愛されてきました。僕はEOS Kiss Ditigal Nを使ってましたよ。

AF性能と連写性能がアップ。新たに瞳AF搭載

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ということで、今回発表されたEOS Kiss X10i。エントリークラスといえど、かなり仕上がっています。下位機種のEOS Kiss X10と比較してみてみましょう。

撮像素子が2410万画素APS-CサイズCMOSセンサー、映像エンジンがDIGIC 8というのは、両機種とも共通。大きく違うのはAF測距点。EOS Kiss X10が9点、EOS Kiss X10iは45点(しかもオールクロス)、ファインダー時の顔優先AFに加え、EOS Kiss X10iではライブビュー時に瞳AFが可能になっています。

また、連続撮影枚数も異なります。EOS Kiss X10がファインダー撮影時が約5コマ/秒、ライブビュー時が約3.5コマ/秒なのに対し、EOS Kiss X10iはファインダー撮影時が約7コマ/秒、ライブビュー撮影時(AF固定時)が約7.5コマ/秒となっています。

測距点の多さ、連写性能、そして瞳AF搭載と、エントリークラスとしてはかなり豪華な仕様といえます。

エントリークラスなのにサブ電子ダイヤルが搭載された!

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操作性に関しても、エントリークラスらしからぬ部分があります。それはサブ電子ダイヤルの搭載です。

キヤノンのEOSシリーズの中級機以上ではおなじみのこのサブ電子ダイヤル。右手親指でくるくる回して、露出だったり絞りだったりを変更できるという、使い勝手のいいダイヤルです。このサブ電子ダイヤルがあるからキヤノン大好き! という人も少なからずいます。

これまでEOS Kissシリーズにはサブ電子ダイヤルは搭載されていませんでした。「サブ電子ダイヤルはエントリーお断り」という不文律があったのです(多分)。

しかし、山は動きました。エントリーモデルであるEOS Kiss X10iにサブ電子ダイヤルが搭載。これはもう大事件ですよ! EOS Kissで親指くるくるが使えるんですから。

加えて、親指AFがしやすくなる「AF ONボタン」を搭載。これもEOS Kissシリーズでは初。

もう、エントリークラスのスペックじゃないですよね、これ…。どっちかっていうと、ミドルクラスのEOS 90Dに肉薄してる感じですね。「エントリークラスだからって舐めんなよ!」という下剋上の感じすらしますもん。

性能はミドル、価格はエントリー。キヤノンさん大丈夫かな?

これだけのスペックなのに、ボディ単体の重量は約515g。そして、参考価格はボディ単体が10万5000円、ダブルズームキットが14万5000円(ともに税別)。光学ファインダーも使えて、ライブビュー撮影では瞳AFも使えて、連写もそこそこいける。まさに小型デジタル一眼レフとミラーレス一眼のいいところを抽出してブレンドさせた、濃厚なスムージーのようなカメラです。

エントリークラスなのは価格だけ。性能はミドルクラス。こんなカメラ出しちゃって、キヤノンさん大丈夫なんでしょうか…。ちょっと心配になってきました。

Source: キヤノン