Image: MGM, Netflix, Universal, Marvel Studios via Gizmodo US

新型コロナウイルス。もはや、今、影響を受けていない人なんて、業界なんてないのではないでしょうか。イベントは中止され、映画の制作・公開は遅れ、テーマパークは臨時閉園となり、人々に娯楽を提供するエンターテイメントビジネスも例に漏れず大打撃。

相次ぐ延期は今シーズンから打撃

実写版『ムーラン』『ニュー・ミュータンツ』『Antlers(原題)』は、アメリカでの公開が延期。『クワイエット・プレイス PARTII』『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』は世界公開延期。5月公開予定だった『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』は、来年への延期が決定。劇場所有者協会(NATO)は、映画業界最大のトレードショーCinemaConをキャンセルし、コミックやアートの祭典WonderConも、今年後半への延期がすでに発表されています。

新型コロナウイルスによるエンタメ業界への打撃は、単純にディズニーやソニーだけの話ではありません。いや、大手スタジオはまだなんとか耐え忍ぶ力があるからマシでしょう。即座に困難に直面するのは、巨大映画ビジネスの一端を担う中小スタジオ。そして、エンタメ関連でトレードショーやイベントゲストに呼ばれる個人。

イベント中止は直ちに今シーズンの収入なしを意味します。イベント中止によって、オンラインで物販する動きもでていますが、だから大丈夫だ!って話ではなくて。

影響はこの先のシーズンにも

新型コロナウイルスで今目に見えているものは氷山の一角。これからまだまだ、数カ月かけてとじわじわーとボディブローのようにきいてくるはず。完成済の作品は公開延期、しかし製作中の映画やドラマは制作自体が一時中断、下手したら中止。企画中の作品も然り。

たとえば、ディズニーの『ファルコン・アンド・ザ・ウィンター・ソルジャー』はプラハでのロケが中止。ドラマ『リバーデイル』は、スタッフの1人がコロナ陽性が発覚し中断。また、Universal Televisionは、複数の番組の制作入り中断を決めたという報道もありました。「新型コロナ感染拡大を防ぐため〇〇人以上が集まる集会、イベントの自粛、禁止」は、つまり、大人数が一同に介さねばならないドラマ・映画制作は不可能ということ。

Brace for impact…

状況はかなり違いますが、コンテンツ制作に遅れが出たといえば2007年・2008年の全米脚本家組合ストライキがあります。あの時、業界へのダメージは、ストライキ期間以上のものがありました。ストライキ前に制作したエピソードを放送してしまうと、番組自体を放送延期、シーズン中止せざるえなくなりました。

あの時のストライキは3カ月で、アメリカの脚本家組合のみの問題。それだけで、LAで15億ドル(約1500億円)規模の影響があったといいます。今回の新型コロナは世界規模での制作中止であり、期間がどれほどになるかは未だ読めず。一体どれほどの影響がでるのか、想像しただけで恐ろしい…。

不安を煽ってはいけない。不安になりすぎてはいけない。それでも、エンタメ業界のインパクトは避けては通れないもので覚悟すべきもの。(…いや、じわじわくるのはエンタメ業界だけじゃないんだろうけれど。)今できるのは、好きな作品にエールを贈ることだけなの、かな。