Image: Carnegie Mellon University Smash Lab (YouTube)

植物に向かって「よ、元気か?」って聞くのもアリ。

スマートスピーカーで効率化を目指していろいろとリマインダーを設定していたら、だんだんと通知に飽きてきて、最近はほとんど無視するようになってきた...というみなさん! もしも、声の主がAlexaやSiriではなくて、たとえば掃除機やゴミ箱だとしたらどう? 「そろそろ掃除の時間だよ」と喋ったり、「今日は可燃ゴミの日だよ」って教えてくれたりしたらどうでしょうか?

スマートスピーカーは音楽の再生や天気予報のお知らせだけでなく、もはやスマート家電のセントラルハブになってきているようです。最新のスマート洗濯機など、音声コマンドでのリモート操作に加えて、スマートスピーカーと連動して「洗濯が終わりました」と音声案内できるものもありますよね。

「デジタル腹話術」のプロトタイプ

同じようにして、もしも観葉植物が「水が欲しい」って喋ったように聞こえたら...と考えたのが、カーネギーメロン大学のコンピューターサイエンススクールのSmash Labの研究者たち。

スマートスピーカーのプロトタイプ「Digital Ventriloquism」を開発し、家にあるものが話しかけているように聞こえる腹話術のようなトリックを生み出しました。

どういう仕組み?

デジタル腹話術の鍵となるのは、2次元アレイの超音波トランスデューサー。簡単にいうと、人間の聴域をはるかに上回る超音波信号の跳ね返りによって、結果的に「家電がしゃべってる」状態がつくれるのだそう。

本当に特定のオブジェクトが話しているように聞こえるのか調べるため、研究者らはプロトタイプを使った実験として、3種類の環境、5種類のオブジェクトを用意。被験者は92%の確率でどこから音が来ているのかを正確に特定でき、100%が聞いたメッセージを復唱できたといいます。

今後は...

とはいえ現在は、プロトタイプの段階。サーボや2次元アレイの超音波を用いるため、一連のプロセスに数秒かかることが課題なのは動画をみても分かる通り。研究者らは最終的に、AmazonやAppleなどのスマートスピーカーのような形態になることをイメージしているようです。

また、スピーカーと同じ空間にいなければ機能しないため、リビングから洗面所まで家中のいたるところで使うには複数のデバイスを設置する必要がありそうです。でも逆にそれさえできれば、家中にある家電やら植物とインタラクティブに話せちゃう...なんて、ファンタジー映画の主人公みたいな生活もきっと夢じゃないのかもしれません。