Image: KICKSTARTER

宇宙飛行士たちが体験した匂いを再現しました。

あんまり想像する人はいないかもしれませんが、実は宇宙空間には、いろいろな匂いがあるのだそうです。そしてNASAは何十年も前に、宇宙飛行士たちの訓練の一環としてその匂いで宇宙に慣れてもらおうと、香水を開発したことがあったのだとか…。

それがいろいろな努力や幸運、そして米国情報自由法などのおかげで門外不出の座から解放され、「Eau de Space」という香水として発売されることになりました。とはいえ市場に出すには資金が必要なので、現在KICKSTARTERでクラウド・ファンディングを行なっています。

匂いを感じた宇宙飛行士たち

動画にて、国際宇宙ステーションの組立て作業で宇宙に行った、ドミニク・アントネリは、宇宙遊泳から船内に戻った時に感じた金属臭やその他なんとも形容できない匂いを感じ、「宇宙が匂うだなんて、誰も話してくれなかったから驚いた」と語っています。

2002年からISSに滞在したドナルド・ペティもまた、船外から戻ってきた宇宙飛行士たちのスーツから心地良い金属臭を感じたと綴ったことがあり、アポロ17号のユージン・サーナンも、月の塵は使用済みの火薬のような匂いだったと報告しています。

天文学者は別の匂いを示唆

確かに星の爆発からロケットの燃焼まで、焦げた匂いや硫黄の匂い、燻された匂いなどが発生するのは想像に難くないかと思います。なので火薬臭や金属臭なら漂っていても不思議はなさそうです。

しかしとある天文学者は、射手座B2にギ酸エチルを発見したことから、ラム酒やラズベリーの香りがする可能性を見出した、という話もあります。ということで、「Eau de Space」はこうした香りを調合したものに仕上がっているようです。実際に体験しないと、想像するのは難しそうですね。

KICKSTARTERで大変な人気に

「Eau de Space」は希望小売価格49ドル(約5,300円)のところ、15ドル(約1,600円)から出資できるようになっています。また29ドル(約3,120円)のプランだと、K12という世界中のSTEM教育プログラムにいくらか寄付されるそうです(回収された未使用品も寄付される)。ということで、執筆時は21万ほどの目標金額を大きく超え、約5,600人から2500万円近い出資金が集まっていました。

宇宙飛行士が行なった訓練のようにSTEM学習の一環にも…ということですが、皆さんやっぱ宇宙の匂いは気になるんでしょうね。

Source: KICKSTARTER, NASA, NASA SCIENCE, The Guardian, CNN via Futurism