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もう1度やらせてくださいって?

TikTok買収でMicrosoftの動向が注目されるなか、ネタ元のWall Street Journal紙がTwitterも買収に興味を示していると報じました。いわく、TikTokのアメリカ部門買収について予備会議をしているところなんだと。

TwitterがTikTokに興味ありという報道に、驚いている人も多いはず。だって、ほら、Vineが…。Twitterは、6秒ループミニ動画投稿サービスのVineを2012年に買収。一時期は、Vineスターなんて言われ人気ユーザーがテレビでも多く取り上げられていました。が、2017年1月にサービス終了。TikTokはVineを彷彿とさせるサービスなので、まさかVineを殺したTwitterがこれを欲しがるとはねぇ。Vine終了を後悔しているのでしょうか…。

TwitterのTikTok買収には、プラス・マイナスいろいろな要素が入り混じっています。不安要素として、そもそもMicrosoftほどの資金力が、Twitterにはありません。TikTok買収額がいくらになるかわからないものの、一部専門家は200から500億ドルと予想。Twitter社の時価総額が約290億ドル、大してMicrosoft社は1兆6000億ドル。現状(6月)の資金力でいうと、Twitterが78億ドル、Microsoftが1360億円。さらに、先月末の第2四半期決算では、Twitterは12億3000万ドルの損失で数年ぶりに赤字転落しています。Microsoftからしたら、Twitterに買収に関して横槍いれてきたら「このこわっぱが!」と吹き飛ばしたくなるような存在。ちなみに、MicrosoftはTikTokのアメリカ部門だけでなく、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド部門もまとめてお買い上げを考えているとかなんとか。

しかし、Twitter自体は資金力をマイナス視してはいない様子。ロイターの報道では、Twitterの株主の1人が、買収にむけて手助けする可能性があるのだとかなんとか。また、TwitterがMicrosoftよりもはるかに小さいことは、独占禁止法をすり抜けるのには役に立つというプラスな見方もあります。Twitterが中国では運営されていない(2009年にバンされた)ことも、さらに後押しする要素にも。

Microsoftの方が、買収に向け、Bytedance(TikTok運営会社)との交渉が早かったゆえに、その内容もある程度詰められてきているはずなので、Twitterがここからどれだけ飛び道具を出せるかどうか。なんせ、TikTok買収にはリミットがありますから。トランプ大統領が中国アプリTikTokのアメリカ国内サービス禁止に向けて、与えた猶予は45日間。デッドラインは9月15日。さてどこが買収合意にこぎつけるのか…。はたまたサービスバンされてしまうのか…。

Source: The Wall Street Journal