キラキラしたものたちと。 Photo: 山田ちとら

やっぱ自然ってすごいんだな。

ギズ編集部にオススメしている人がいて、もともと鉱物好きなのでつい手を出してしまったこちらのマンガ。家族で熟読したあげく、「やっぱ自然ってすごいんだな」と小4息子がつぶやいてました。うん、たしかに。

ワケを聞いてみたら、「だってこんなにキラキラしたもの(=鉱物)人間には作れない」ですって。

澁谷圭一郎さん著『瑠璃の宝石』(ハルタコミックス)は、それだけ鉱物採集の世界を魅力的に描いています。息子よ、世の中にはこんなにキラキラしたものがいっぱい出てくるマンガを描ける方もいるのですよ。

瑠璃の宝石 1 (HARTA COMIX)

748円

鉱物との出会いはある日突然やってきます。

『瑠璃の宝石』の場合、それは女子高生のルリが一目惚れした水晶のペンジュラムネックレスでした。

水晶を欲しいばっかりに、ルリは母親に教わったままに近くの山へ水晶を掘り出しに向かいます。そこへたまたまそばを通りかかった鉱物学を専攻中の大学院生・ナギがお手伝いすることに。

石が石を呼び、作中ではガーネット、黄鉄鉱、砂金、フローライトなど、多数の鉱物が登場します。

パニング皿、ハンマー、地形図など、専門的なツールを使いながら採掘を進めていくくだりは鉱物学を修めた作者・澁谷圭一郎氏にしか描けないディテールに溢れています。

そして、ただ単に専門的なんじゃなくて、なんて言うんでしょうか、シータが初めて飛行石に出逢った時のような、そんないにしえから脈々と受け継がれてきたロマンにも溢れているんです。

紫水晶のキラキラがたまらない。 Photo: 山田ちとら

思えばちょうど息子ぐらいの年齢だった時に、親が買ってくれた黒いゴツゴツした石をおっかなびっくり割ってみたら、中が空洞で内側に水晶がびっしり生えているのに震えたことがありました。わたしの「キラキラしたもの探し」はそこから始まったのかな、と今では思います。

『瑠璃の宝石』を読んであの時の感動を思い出しました。鉱物好きなら琴線に触れることまちがいなし。

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