かつてアーセナルで活躍したアレクサンドル・フレブ氏は、恩師アーセン・ヴェンゲル氏について語った。

2019年、母国ベラルーシのイスロチ・ミンスク・ラヨンを最後にフットボール選手としてのキャリアに幕を閉じたフレブ氏。20年以上にわたるキャリアの中で、特にインパクトを残したのが、2005年から3シーズン在籍したアーセナル時代。名将ヴェンゲル氏の下で主力として活躍し、2005-06シーズンにはチャンピオンズリーグ決勝の舞台にまで辿り着いた。

2008年にバルセロナへと旅立つまでヴェンゲル氏の指導を受けたフレブ氏は、自身のキャリアに関するドキュメンタリーの中で「ヴェンゲルのいないアーセナルをイメージすることはとても難しい。私にとって、ヴェンゲルがアーセナルであり、アーセナルがヴェンゲルだ」と話し、当時を振り返った。

「ヴェンゲルが私との契約を決めたとき、彼はできる限り早期の適応を求め、試合を楽しみ、チームのため、結果のためになることを求めた。彼から十分なサポートがあったと感じていた。2カ月の間ケガで離脱したときがあり、ドイツに戻ることを考えた。そんなときに彼からのとても簡単な言葉だったけど、これが心に響いたんだ。背中に翼が生えたかのように感じられたし、期待に応えようという気持ちでいっぱいになった」

一方ヴェンゲル氏は、フレブ氏の扱いにわずかながら後悔の念があるのかもしれない。現在もアーセナルファンから愛される元ベラルーシ代表は、3シーズンで公式戦130試合に出場。主力として活躍したが、より才能を発揮できたかもしれないと話した。

「人からの助けが必要な男だった。それに、彼の中で何かが壊れるようなときもあった。私は彼を助け、才能をサポートする責任があるように感じていた。監督とは選手に影響を与えられる立場だ。しかし、ポジティブな影響を与える必要があり、ネガティブな影響ではない。思いやりや自身の才能に気づくための理解が、彼にはもっと必要だったように感じているよ」