30日のラ・リーガ第33節、マジョルカは本拠地ソン・モッシュでのセルタ戦に5-1で勝利した。9試合連続で先発出場を果たした日本代表MF久保建英は、チームの4得点に絡む活躍を披露している。

ラ・リーガ再開後の5試合の成績が1分け4敗と、まっしぐらな勢いで降格へと向かっている18位マジョルカ。この試合で迎えたのは、ここ4試合を2勝2分けと負けなしで切り抜け、マジョルカに勝ち点8差をつける残留圏17位のセルタだ。

再び久保を右サイドハーフとする4-4-2を採用したマジョルカは6分、疑惑の判定からPKを獲得。7分、ペナルティーエリア内でダニ・ロドリゲスがサンティ・ミナに倒されてPKを獲得。接触はなかったように思われたが、VARとの相談後もその判定は貫かれ、キッカーのブディミルが先制ゴールを決めている。

先制後、セルタの反撃に遭ったマジョルカはそれを凌ぎ切って、久保が絡みながら2点を加える。まず27分、左サイドにポジションを変えた日本人MFがセルタのDFとMFのライン間でボールを受けると、トラップに少し手間取ったものの前線のクチョにパス。クチョが鋭いドリブルでシュートコースを確保してボールを叩き、見事ゴールに沈めている。

久保のさらなる見せ場は、40分に訪れた。一人右サイドに開いていたこの26番にボールが通ると、セルタDF二枚を前にじりじりとペナルティーエリア内に入り込んでいき、突破を仕掛けることなく中央へと横パスを放つ。そこに走り込んできたポソが、豪快なシュートでネットを揺らした。

3-0で試合を折り返したマジョルカは、後半早々にポソがサンティ・ミナを倒してPKを献上。これをイアゴ・アスパスに豪快に決められて、1点を返された。だが、それがマジョルカの勢いを止めることにはならなかった。マジョルカはさらに2点を追加。しかも、そのどちらとも、再び久保が絡んでいる。

53分、ペナルティーエリア手前でセルタの中盤2枚を前にボールを持った久保は、巧みなコントロールからすぐ左を走るサルバ・セビージャに横パス。S・セビージャのスルーパスからブディミルがこの試合2点目を決める。そして61分には右サイドの久保がパスから、今度はS・セビージャがミドルシュートを突き刺してリードを5点とした。

4得点に絡んだ久保だが、今日の彼はモドリッチらがつくり出す、スペイン語で言うパウサ(ポーズ、タメ)を活用している様子がうかがえた。ドリブル突破などの派手さは少し影を潜めたものの、それでもフォア・ザ・チームの効果的なプレーを連発。プレーの緩急という面において、さらなる一歩を踏み出した印象を植え付けている(なおマジョルカの2点目と4点目は、ラ・リーガの講師記録で久保にアシストがついた)。

そんな久保は81分、ペナルティーエリア手前右からのフリーキックでゴールを狙ったが、これはクロスバーのはるか上へ飛んでしまう。その2分後、ビセンテ・モレノ監督は疲労の見える同選手をラゴ・ジュニオールとの交代でピッチから下げた。マジョルカはセルタのさらなる失点を最後まで許さず、4点リードのまま試合終了のホイッスルを迎えている。

じつに6試合ぶりとなる勝利を飾った18位マジョルカは、17位セルタとの勝ち点差を5に縮めている。