28日のラ・リーガ第11節、アトレティコ・マドリーは敵地メスタージャでのバレンシア戦を1-0で制した。

前試合ロコモティフ・モスクワ戦をスコアレスドローで終え、CLグループリーグ突破に暗雲がかかるアトレティコ。ルイス・スアレスを新型コロナ感染、ジエゴ・コスタを深部静脈血栓症をで欠くシメオネ監督だが、次試合のバイエルン・ミュンヘン戦を見据えてか、ジョアン・フェリックスもベンチに置いている。

試合はマラドーナ氏、元バレンシアの選手であるフアン・ソル氏への黙祷が行われてからキックオフ。黙祷の際、シメオネ監督はアルゼンチン代表の先輩で、セビージャでともにプレーした同胞マラドーナ氏が映るスクリーンを見つめて、目頭を熱くしながら拍手をしていた。その手を叩く音は、悲痛な音楽とともにスタジアム中に響き渡っている。

そうして始まった前半、3-4-2-1のシステムを使用するアトレティコは60%を超えるポゼッションを記録してバレンシアゴールに襲いかかったが、ロコモティフ戦同様にゴールが遠い。レマルが放った2本のミドルシュートはGKドメネクの好セーブに遭い、M・ジョレンテのミドルはわずかに枠を外れた。また速攻を中心にバレンシアの反撃にも遭ったが、こちらはGKオブラクの安定した超絶セーブが飛び出し、いつもの通り難を逃れている。

ハーフタイム、シメオネ監督はロディとの交代でJ・フェリックスを投入。ロディの代わりにレマルを左ウィングバックとしてより攻撃的となった。が、それでもレマル、J・フェリックスがチャンスを逸するなど、やはりゴールは遠い。シメオネ監督はサウールをカラスコ、アンヘル・コレアをコンドグビア、レマルをビトロに代えるなど、交代カードを次々に切っていく。

どんどんと攻撃的になっていくアトレティコは、79分にその執着する姿勢がついに実を結び、バレンシアのオウンゴールを誘発。ペナルティーエリア内左のカラスコが縦に切れ込んでグラウンダーのクロス。ビトロが合わせられずファーに流れたボールがラトに当たって、そのまま枠内に転がった。

ようやくリードを得たアトレティコはその後、バレンシアの意地の反撃を抑え込み、虎の子の1点を守り切る形で勝利を収めた。6連勝の2位アトレティコは勝ち点を23として、2節分先にシーズンをスタートさせた首位レアル・ソシエダとの暫定で並んでいる。