来シーズンからユヴェントス指揮官に就任するアンドレア・ピルロについて、イタリアメディア『スカイスポーツ』が9日、その舞台裏を分析した。

昨夏、マウリツィオ・サッリの下でスタートを切ったユヴェントス。今シーズンは7月26日のサンプドリア戦に2-0と勝利すると、2試合を残してリーグ優勝を決め、前人未到のセリエA9年連覇を達成した。しかし8月7日、チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦リヨンとの第2戦において、第1戦(リヨンが1-0で勝利)での劣勢を覆せず、2試合合計2-2でアウェーゴールの差により敗退が決定した。そしてその翌日、ユヴェントスはサッリの解任を決断。今夏からU-23ユヴェントス指揮官に就任したばかりだったOBであるピルロの昇格を発表した。

イタリアメディアは、ユヴェントスの決定について「リヨン戦での敗退により、すでに計画されていた解任が早まっただけだった」と指摘。「チームは指揮官の要求に応えることに苦労し、(前任のマッシミリアーノ)アッレグリとサッリのミックスのようなチームになった。しかしアッレグリらしい堅固さもなければ、サッリらしい攻撃力もなかった」と続け、王者ユヴェントスが中途半端なチームになっていたとし、以下のような見解を示している。

「確かにスクデットは手にすることができた。だが1試合の中でも好不調の波があり過ぎた。それに加えてロッカールーム内に穏やかならぬ雰囲気もあり、この決断につながった」

■ジダンやインザーギも次期監督候補だったようだが…

リヨン戦終了後、ユヴェントスはバカンス中だったピルロにトップチーム昇格の可能性を事前に通知。同時にすぐさまレアル・マドリーのジネディーヌ・ジダンや、ラツィオのシモーネ・インザーギなど他の指揮官の招へいの可能性を探ったという。「ジダンは高額な上に契約解除のための交渉が必要であるため、すぐさま断念。夢のままに終わった。インザーギは資金面でより手が届く範囲だったが、いずれにしても(クラウディオ)ロティートとの交渉を行わなければならない」とし、見送った背景を分析している。

そして「(アンドレア)アニェッリ会長は、『リスクを負うなら私がよく知る者と一緒に』と考えた」と指摘。「環境を知り尽くしているだけでなく、偉大なサッカーキャリアを築き、並外れたカリスマ性を持つ人物」であるピルロを抜てきしたと続けた。しかし当初、ピルロはU-23において2年間の契約で経験を積む予定だったため、7月末の時点において、「ユヴェントスもピルロ自身も1週間後にマウリツィオ・サッリの後任になるとは考えていなかったはずだ」と主張している。