マンチェスター・ユナイテッドのストライカー補強について、地元紙『マンチェスター・イブニングニュース』が見解を示した。

今シーズン、1月中旬まで不安定な戦いを続けてきたマンチェスター・U。しかし、今冬の移籍市場最終盤に獲得した新戦力が大当たり。ブルーノ・フェルナンデスは早々からチームの絶対的な主力となり、最終日に期限付き移籍で加入したオディオン・イガロもすでに4ゴールと、安定感をもたらした。チームは2月以降、公式戦9試合無敗と好調を維持している。

ワトフォードでプレーした経験のあるイガロは、獲得当初こそ疑問視されていたものの、ここまでは期待を大きく上回る活躍。ゴール数だけでなく、30歳のナイジェリア代表FWは若手中心の前線に経験をもたらし、オーレ・グンナー・スールシャール監督の新たなオプションになるなど早くも重宝されている。これを受け、今夏の移籍市場でストライカーの獲得が急務とされるマンチェスター・Uだが、完全移籍での買い取りに動く可能性が報じられている。

一方で、同クラブはその他にも多くのストライカーをピックアップしているという。中でも有力候補に挙がっているのが、トッテナムのエース、ハリー・ケインだ。イングランド代表キャプテンを務める同選手はリーグ戦通算201試合で136ゴール20アシストを記録するなど、その実力はお墨付きだ。

そんな中、『マンチェスター・イブニングニュース』はマンチェスター・Uにとって、ケインとイガロの状況を比較しつつ、獲得の可能性を分析している。

世界中から評価の高いケインだが、同メディアは獲得資金として1億5000万ポンド(約190億円)が必要とし、またトッテナムの敏腕会長ダニエル・レヴィとの難しい交渉が待っていることを指摘。さらに、足首やハムストリングスの故障といった懸念材料もあり、実際にその金額に見合うだけの価値があるかは不透明と結論付けた。

対するイガロだが、金銭面に関するリスクは圧倒的に低いと予想。ケインほどの強烈なインパクトをもたらせるわけではないが、マーカス・ラッシュフォード、メイソン・グリーンウッド、アントニー・マルシャルら若手の成長促進に貢献できると指摘。さらに、少なくとも2年近くは今のコンディションを維持できる可能性があり、その間を新たなストライカーの調査期間に利用することもできるとしている。

そして最後に、同メディアは「1月のイガロ獲得は冷笑されたかもしれないが、長期的にユナイテッドの攻撃陣を助ける巧妙なビジネスに発展する可能性もある」と、ケインよりもナイジェリア代表FWの完全移籍を推薦している。