イタリア人元指揮官のファビオ・カペッロ氏は、自身が二度にわたって率いたこともあるレアル・マドリーが現在、「違いを生み出せる選手」を必要としていることを説いた。

スペイン『アス』とのインタビューに応じたカペッロ氏は、今季のマドリーが浮き沈みが激しい理由について分析。ピッチ上におけるリーダーが欠けているとの考えを述べている。

「彼らについては何と言えばいいのか。ときに問題を抱え、ときに素晴らしいプレーを見せている。なぜ不安定なのか? ピッチ上のリーダーたちが必要なんだ。チームには象徴的な選手が、相手を打ち破る意欲を伝染させられる誰かを擁していなくてはならない。私であればラウール、イエロ、レドンドを擁していた……、いつも貪欲な選手たちをね」

レアル・マドリーには2年前まで、そうしたピッチ上におけるリーダー、現ユヴェントスFWクリスティアーノ・ロナウドがいた。

「それだよ……。私はテレビのコメンテーターとして、いつもこう言っていた。『もしマドリーに勝ちたいなら、最低でも2ゴールを決めなくてはならない』とね。なぜなら、クリスティアーノが絶対に1ゴールは決めるからだ。バルサとメッシにも同じことが言える」

「レアル・マドリーには血の入れ替えが必要か? そうしなければならないが、慎重さが必要だ。彼らは違いを生み出せる選手たちを獲得しなければならない。なぜなら、マドリーかバルサのユニフォームを着るときにはその重さを感じることになり、本当に素晴らしいクオリティーがなければ失敗することになる」

レアル・マドリーは現在、FWロドリゴ、MFブライム・ディアス、FWヴィニシウス・ジュニオール、MFマルテマティン・ウーデゴール、そしてMF久保建英など、将来有望な若手選手を積極的に獲得している。

「彼らがブレイクを果たすのを期待している。私が2回目にマドリーを率いたとき、クラブはマルセロ、ガゴ、イグアインを獲得した。12月、会長が自分のもとにやってきて、『なぜ彼らを使わないんだ、ファビオ?』と聞いてきたね。私は『彼らはまだ若いから』と答えたよ。『もう少し待たなければならない。彼らは未来の選手たちであり、これから長い歴史を築き上げられる』と。その後、ガゴだけは少し起用して、ほかの二人はずっと練習に打ち込んでいた。若手には経験と強い人格が必要なんだよ」

「若手選手は獲得するべきだが、慎重になりながら、少しずつ進ませなくてはならない。今、責任を押し付けることがあってはならないんだ」

その一方で昨季、レアル・マドリーが不調に喘いでいるときに指揮官として復帰を果たしたジダン監督については、次のように述べた。

「リスクというものはいつだって背負わなければならない。そして、そのときにこそ真の男を目にできるわけだ。彼の幸運を願っているよ」