現地時間27日、イングランド・FAカップ準々決勝が行われ、マンチェスター・ユナイテッドは敵地キャロウ・ロードでノリッジ・シティと対戦した。

ユナイテッドは直近のリーグ戦でハットトリックの活躍を見せたマルシャルやポグバ、ラッシュフォード、マティッチ、デ・ヘアといったメンバーをベンチに置き、カップ戦ならではのメンバー構成で試合に臨んだ。

立ち上がりからボールポゼッションでノリッジを上回るユナイテッドだが、普段と異なるメンバーゆえの連携不足に加え、ノリッジが引いて守ることでスペースがなく、思うようにシュートチャンスを作ることができない。

ユナイテッドはブルーノ・フェルナンデスとマタがボールに絡んでチャンスを演出しようとするが、スペースがない中でトップのイガロにボールが収まらず、リンガードも持ち味を発揮することができない。普段であればB・フェルナンデスがボールを持てばマルシャル、ラッシュフォードが一気に加速してシュートまで持ち込むが、そうした鋭い速攻がなく、常にノリッジが築いたブロックの外でボールを回すことになってしまう。

逆にノリッジは奪ってからの鋭いカウンターでユナイテッドゴールに迫るが、こちらは最後のところの精度が低く、決定機に繋げることができない。互いにシュートは打っていたが、枠内シュートはともに0本という前半に終わった。

迎えた後半、早々に試合が動く。51分、左サイドで仕掛けたルーク・ショーのクロスがゴール前で待つマタの元へ飛ぶ。DFが3人もついていたが、クリアしきれずGKクルルの手前でこぼれ球となり、これをフリーのイガロが押し込んでユナイテッドがようやく均衡を破る。

リーグ戦では一気に5人を入れ替えて度肝を抜いたスールシャール監督だが、この試合では63分に3人を交代。ダロット、リンガード、マタを下げ、ラッシュフォード、グリーンウッド、ブランドン・ウィリアムズを投入する。

1点リードのユナイテッドが追加点を狙って試合を進める中、ノリッジが同点に追いつく。75分、オネル・エルナンデスが左サイドからカットインしてパスをつなぎ、ブエンディアを経由して中央で受けたキャントウェルが思い切りよく右足を振り抜くと、強烈なシュートがゴール右へと突き刺さり、ノリッジが試合を振り出しに戻した。

追いつかれたユナイテッドはフレッジとマクトミネイを下げてポグバ、マティッチを投入。すると終了間際の88分、B・フェルナンデスのヒールパスに抜け出そうとしたイガロをペナルティーエリア手前で後ろから抱えるようにして倒したクローゼが一発退場。B・フェルナンデスのFKは壁に当たってしまうが、ユナイテッドが数的優位を得た。

6分という長いアディショナルタイムの中で、数的優位のユナイテッドが猛攻を仕掛けるが、ノリッジも守護神クルルの好守を含む必死の守備で耐え、試合は延長戦へと突入する。

延長前半にバイリーを下げてマルシャルを投入したユナイテッドはマルシャル、イガロ、ラッシュフォード、グリーンウッドとフォワードが4人並ぶ形となり、ノリッジの全員守備を力技でこじ開けようとする。しかし、80%のボールポゼッションを記録しながらも決定機は作れず。

延長後半もユナイテッドが圧倒的にボールを支配するが、ゴール前を固めるノリッジを前に、シュートはことごとくブロックされ、クロスも跳ね返される。112分には左CKにマグワイアが合わせたヘディングが枠を捉えるも、GKクルルが横っ飛びでセーブ。

ユナイテッドに焦りも見え始めた118分、ペナルティーエリア左で受けたポグバが右足でゴール前に入れると、イガロが落としてマルシャルが触り、こぼれ球を最後はマグワイアが押し込んでユナイテッドが待望の勝ち越しゴールを手にする。

残り少ない時間で10人のノリッジが反撃に出る力はなく、ユナイテッドが苦しみながらも準決勝へと駒を進めた。

■試合結果
ノリッジ 1-2 マンチェスター・U

■得点者
ノリッジ:キャントウェル(75分)
マンチェスター・U:イガロ(51分)、マグワイア(118分)