7日にスタディオ・オリンピコで行われたローマ対ボローニャ戦において、ボローニャのガンビア代表FWムサ・バロウに対し、人種差別的な言葉が浴びせられた。イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が10日、報じている。

21歳のバロウは、1月の移籍市場でアタランタからボローニャに移籍。直後に行われた1月19日のヴェローナ戦でデビューを飾ると、翌週のスパル戦では今シーズン初ゴールをマークした。7日のローマ戦で初先発を果たすと躍動。ドッピエッタ(1試合2得点)を記録するなど2ゴール1アシストの活躍で、3-2と勝利に導いた。

しかしこの試合中、ガンビア出身FWが人種差別の被害に遭っていたことが明らかになっている。イタリア紙の報道によれば、記者席に陣取っていた男性1人がバロウを人種差別的な言葉で侮辱。ローマ関係者が異変に気付いて警備員を呼んだことで、この人物は記者席から退けられた。

調査の結果、この人物は記者ではなく、一般のローマファンであったことが判明。フリーランスのジャーナリストから受け取ったアクレディテーションカードを使い、記者席に陣取っていた。なおフリージャーナリストはより良い席を確保できたために記者席を譲ったとされている。ローマはこのファンに対し、今後3年間にわたってチケットを購入できないよう措置を講じたほか、ジャーナリストについては、アクレディテーションを1年間停止することを決めた。

セリエAではサポーターによる人種差別的行為が止まない。今シーズンに入ってからは、インテルFWロメル・ルカクやミランMFフランク・ケシエ、ブレシアのFWマリオ・バロテッリらが被害を受けており、イタリアサッカー連盟(FIGC)のガブリエレ・グラヴィーナ会長も、人種差別行為に対し顔認証技術の導入を示唆するなど厳しい態度を示している。