オバマ大統領「弾圧に効果ない」「正しい決断を願う」 エジプトの速やかな政権移行を促す

ムバラク大統領の即時退陣を求める反政府派市民と大統領支持者の間で暴力的な衝突が相次いだエジプト情勢について、オバマ米大統領は4日、「弾圧には効果がない」、「ムバラク大統領が正しい決断をすることを願う」と、速やかな政権移行を今まで以上に強い口調で求めた。カナダのハーパー首相と会談後の共同記者会見で言及した。

ホワイトハウスが発表した大統領発言の翻訳は以下の通り——。

「この危機がエジプトで始まって以来、ムバラク大統領とは二度、話をしている。そのたびに私は、エジプトの未来はエジプトの人たちの手の中にあると強調してきた。その未来を決めるのは我々ではない。しかし過去2週間に起きた出来事に鑑みて、昔のやり方に戻るのではうまくいかないとも言ってきた。弾圧には効果がない。暴力の行使には効果がない。情報の流れを遮断しようとしても、効果がない。

エジプトが明るい未来を実現するため、そしてそれは可能だと私は信じているが、効果的なのはただひとつ、整然とした移行プロセスをたった今から始めることだ。その移行プロセスにはあらゆる関係各派が関わらなくてはならないし、民主的な慣行と公平で自由な選挙をもたらし、エジプト国民の不満に反応する国民の代表たる政府を作り出すものではなくてはならない。

ムバラク大統領は自分の国を大事に思っていると私は信じる。彼は誇り高いが、愛国者でもある。私は大統領に、自分の周りにいる政府関係者の意見を聞く必要があると提案している。エジプトの人たちが何を主張しているのか耳を傾けなくてはならないと。整然と前に進む道筋、かつ有意義で真剣な道筋はどういうものか、判断しなくてはならないと。

大統領はすでに、再選は求めないと発言している。もうずいぶんと長い間エジプトで権力の座にいた人がそう言っているのだ。自分は再出馬しないのだと決め、気持ちの上でその区切りをつけた今、大統領は自問自答しなくてはならない。エジプト政府も、野党勢力も自問自答しなくてはならない。効果的で長続きする、正当な政権移行がどうやったら実現できるのか、と。

前にも言ったように、究極的にその決断をするのはアメリカでもなければ、エジプト以外のどの国でもない。しかし私たちには、その移行がどういう基本理念で行われなくてはならないか、賛同することはできる。野党勢力に見せかけの機嫌とりをしながら野党の弾圧を続けるようでは、それはうまくいかない。改革のふりをしながら本物の改革をしないなら、効果はない。

前にも言ったように、ムバラク大統領自身が再出馬をしないと宣言した以上、任期は比較的早く終わるのだし、彼が何より自問自答しなくてはならないのは、自分がどういう遺産を残すかだ。この変革の時をエジプトが乗り越えられるよう、自分は何ができるのかだ。そして私は、大統領が最終的に、正しい決断をされることを願っている」


おすすめ情報

gooニュースの他の記事もみる
主要なニュースをもっと見る
社会のニュースをもっと見る
経済のニュースをもっと見る
政治のニュースをもっと見る
国際・科学のニュースをもっと見る
エンタメのニュースをもっと見る
スポーツのニュースをもっと見る
トレンドのニュースをもっと見る
生活術のニュースをもっと見る
地域のニュースをもっと見る

国際・科学 アクセスランキング

ランキングの続きを見る

国際・科学 新着ニュース

新着ニュース一覧へ

総合 アクセスランキング

ランキングの続きを見る

東京 新着ニュース

東京の新着ニュースをもっと見る

東京 コラム・街ネタ

東京のコラム・街ネタをもっと見る

特集

特集一覧を見る 動画一覧を見る

記事検索