『OPEN THE NEW YEAR GATE 2020』東京・後楽園ホール大会が15日、行われ、昨年末に首の負傷を理由に「2020年での引退」を発表した吉野正人がオープン・ザ・ツインゲート王座決定トーナメント準決勝で奮戦した。しかし、最後はYAMATOのギャラリアを食らって力尽きると、試合後にR・E・Dが乱入。Eitaがパイプイスめがけて非情なツームストンパイルドライバーを繰り出し、吉野はKOされてしまった。

 引退を発表してから初の後楽園大会を迎えた吉野。全日本の1・4後楽園で世界ジュニアヘビー級王者となったばかりの横須賀ススムとのコンビで、トーナメント準決勝に臨んだ。対戦相手はYAMATO&Ben-Kの強力コンビ。吉野は大会のオープニングで「俺は引退を発表した時に『一切遠慮するな』と言うたよな? 今日の試合でもドンドン首を狙って来いや。それで潰れてしまうなら、俺はそこまでや。でもな、今日はススムさんとツインのベルト巻くぞ。引退する前に、もう1回、ベルト巻いたるからな!」と悲壮な決意を吐露したが、その言葉通りに奮戦した。

 先発は世界ジュニア王座のベルトを腰に巻いて入場したススムに譲ったものの、2番手として登場すると、のっけからフルスロットルのスピードを披露。リープフロッグを狙ったYAMATOをジャンピングビッグブーツで射抜いてどよめきを誘った。胸板への張り手合戦でも圧倒してみせる。YAMATO&Ben-Kに代わる代わる首を攻められると、たまらず悲鳴を上げるが、客席からの声援を浴びて発奮。「舐めんな、コラ!」と絶叫しながらBen-Kをブレーンバスターでぶん投げた。

 ススムがジャンボの勝ち!を乱れ打って試合を立て直すと、体力を回復させた吉野はミサイルキック&ダイビングセントーンの複合技で反攻を果たす。トルベジーノを読まれてしまうと、Ben-Kの投げ捨てジャーマン、YAMATOの垂直落下式ブレーンバスター、Ben-KのBen-Kボムと立て続けに大技を食らってしまうが、意地のキックアウト。介入したススムがジャンボの勝ち!で活路を開くと、吉野は「行くぞ!」の絶叫からYAMATOにこん身のラリアットを突き刺した。トルベジーノから即座に丸め込んでニアフォールに追い詰めると、再びトルベジーノに。しかし、踏ん張ったYAMATOはスリーパーで絞め上げると、意識もうろうとなった吉野にギャラリアをお見舞いして3カウントを奪い取った。

 後楽園を何度も沸かした吉野だったが、YAMATOに敗戦。タッグ王座獲りを逃した。そして、さらなる非常事態が。試合後、R・E・Dの面々が突然姿を現してリングをジャック。リング上に無数のパイプイスを散乱させると、Eitaがそこめがけて非情なツームストンパイルドライバーをズバリ。吉野をKOした。

 Eitaはブーイングを浴びても気にせず、「おい、吉野。引退するお前がよ、なにトーナメント出てんだよ。お前みたいなヤツがチャンピオンになれるわけねえだろうが」とせせら笑い、「ここまで来たらよ、ハルク、もうトドメさしちゃおうか? 今日で引退だ」とニヤリ。すると、B×Bハルクは吉野にE.V.Oを仕掛ける。暴挙を見かねたYAMATOが阻止したものの、吉野はなにひとつ反撃できず、ススムの肩を借りて無言で控え室へ。もちろん引退を宣言したとはいえ、吉野もこのまま引き下がるわけにはいかない。メインイベント終了後には首を気にしながらもリングに姿を現し、対R・E・Dに向けて、WRESTLE-1の近藤修司投入を予告。一気に巻き返す構えだ。

 ススムと同じく、他団体で獲得したベルト姿をホームリングで披露したのが望月成晃だ。ノア1・5後楽園で丸藤正道とのコンビでGHCタッグ王座を戴冠したばかり。第4試合に出場した望月が高々とGHCのベルトを掲げると、祝福の声が客席から飛んだ。試合でも望月は充実したファイトを披露する。奥田啓介と激しい打撃戦を繰り広げると、デビューしたばかりの小舩賢登、亀井丈人を巧みにリード。ジェイソン・リーが座禅で幻惑すれば、同じく座禅を決めるなどノリノリで試合を展開した。最後はパートナーの新人・亀井が奥田の消灯(go 2 sleepと同型)に沈んだものの、好調ぶりを見せつけた。