『NJPW PRESENTS CMLL FANTASTICA MANIA 2020』東京・後楽園ホール(2020年1月16日)
「CMLLファミリータッグトーナメント2020」1回戦 ○ニエブラ・ロハ&アンヘル・デ・オロvsネグロ・カサス&タイガー×

 60歳を迎えたばかりのカサスが久々の後楽園登場で奮闘。甥っ子のタイガーがオロ&ロハのイケメン兄弟コンビに敗戦し、ファミリータッグトーナメント決勝進出は逃したが、今でもその実力が健在であることを聖地の観客に見せつけた。

 今年で10回目となった『CMLL FANTASTICA MANIA 2020』には史上最多となる21人のルチャドールが来日。大阪、愛媛、京都、名古屋と地方を回ってきたが、いよいよ聖地・後楽園に上陸した。今年の注目はメキシコの“生きる伝説”カサスの初出場。新日本マットでは90年代〜2000年代に活躍し、IWGPジュニア王座やIWGPジュニアタッグ王座への挑戦経験もあるレジェンドが久々に来日したのだ。先週60歳になったばかりのカサスは、初来日となった甥っ子のタイガーと組んで、「CMLLファミリータッグトーナメント2020」にエントリーし、1回戦で“ロス・エルマノス・チャベス”オロ&ロハのイケメン兄弟コンビと対戦した。

 大ベテランのカサスだが、コンディションは抜群で、その闘志も衰えを知らない。若いオロとアグレッシブに渡り合い、クロックヘッドシザースなどを繰り出していく。串刺し顔面低空ドロップキックやソバットなどスピーディな足技も披露。兄弟コンビが時間差トペを放っても動じず、ロハが筋肉を誇示した場面では、自ら尻を向けてタイツをTバック状態にして視線を集め、その隙を突いて胸板へ張り手をお見舞い。そのまま真っ向からエルボー合戦を繰り広げた。

 カサスはオロとも張り手を打ち合ったものの、ドロップキックに被弾して場外に転落。オロが三角飛び式ケブラーダでダイブすると、タイガーもトルニージョで続き、戦いは空中戦の様相に。オロはリング上でもダイビングボディアタックを放つが、負けじとカサスはドロップキックで場外に蹴落とすと、エプロンからの飛びつき式ダイビングヒップアタックを敢行し、空中殺法でも一歩も引かなかった。

 しかし、必殺のラ・カシータ(ラ・マヒストラル)を後楽園で披露することはできず。パートナーのタイガーがロハの猛攻に遭い、最後はラ・カンパーナに捕まって結果は敗戦に。試合を制したオロ&ロハは決勝戦で対戦する同じく兄弟のサンソン&クアトレロと舌戦を展開。最後はロハが「ミナサンスキデス。ドウモアリガトウゴザイマサス」と日本語のマイクアピールで締めくくった。

 甥っ子とのタッグで決勝進出を果たせず、肩を落としたカサスだったが、それでも後楽園のファンに健在ぶりをアピールできた。バックステージでは甥っ子に「クヨクヨしたって仕方ないだろ。この負けだって俺たちの糧にすればいい。お前はまだまだ新人だ。でも、お前の未来は明るい」とベテランらしくゲキを飛ばしていた。今シリーズ後半では棚橋弘至や小島聡、タイガーマスクといった新日本勢との絡みも予定されている。その衰えぬファイトはセコンドに付くヤングライオンたちを含めて、新日本の選手たちにとっても大きな刺激になりそうだ。