『2020 DREAM POWER SERIES〜ReOStaff株式会社 presents〜』東京・後楽園ホール(2020年3月23日)
アジアタッグ選手権試合 ○木高イサミ&宮本裕向vsジェイク・リー&岩本煌史×

 ジェイク&岩本が無念の陥落。ヤンキー二丁拳銃が3年8ヵ月ぶりのアジアタッグ王座返り咲きを果たした。

 昨年6月に大日本の飛艶(河上隆一&菊田一美)から奪還以来、9ヵ月の長期政権を築いてきたジェイク&岩本。V5戦となったこの日は難敵中の難敵を迎え撃つことになった。第98代王者で、大日本、DDTなどのタッグ王座を総なめにしてきたイサミ&宮本の二丁拳銃だ。

 序盤戦は盤石の試合運びで王者組がリードした。イサミに集中攻撃を浴びせると、代わって宮本が登場してもジェイクが強烈なキチンシンクをグサリ。岩本もショルダータックルなどで追い討ちした。宮本がその場飛びムーンサルト式ダブルニー、フロントスープレックスで逆襲すると、体力を回復させたイサミもダイビングボディアタック、雪崩式フランケンなどで巻き返すが、岩本は一本背負い、ハリケーンドライバーと大技攻勢ですぐさま反攻。イサミの両足をトップロープに固定すると、王者組によるネックスクリューとニーリフトの合体技が火を噴いた。

 しかし、連係では二丁拳銃も負けられない。イサミが王者組の同士討ちを誘うと、あうんの呼吸で動いた宮本がハンドスプリング式オーバーヘッドキックでジェイクを場外に排除する。すかさずイサミがトペスイシーダで場外に足止め。宮本が岩本に対して串刺しダブルニーを放つと、イサミもエプロンからの延髄斬りを合わせてサンドイッチ攻撃が完璧に決まった。宮本の蒼魔刀、イサミのダイビングダブルニードロップも岩本にさく裂する。

 粘る岩本は強烈なラリアットでイサミをなぎ倒すと、ジャーマンでぶん投げ、孤高の芸術で大逆転を狙うが、イサミはその瞬間を待っていた。カウンターの飛びヒザ蹴りで岩本を射抜くと、側頭部にローキックを発射。間髪入れずに絶槍、勇脚・斬を浴びせて3カウントをもぎ取った。

 ジェイク&岩本が5度目の防衛に失敗。二丁拳銃が3年8ヵ月ぶり2度目となるアジアタッグ戴冠を果たした。真新しいベルトを手にすると、「カッコいいじゃん、これ。メチャクチャカッコいい。俺らがこのベルトと一緒に新しい時代を作っていきましょう」(宮本)、「令和を駆け抜けるね。いまだにヤンキーは現役だぞっていうのを見せつけてやるから」(イサミ)と力強く宣言した。

 宮本が「他団体でもやっていいんじゃないですか? ベルト流出でしょ? 全日本プロレスのベルト流出なんだから。俺たちは俺たちで好き勝手防衛戦やりますよ」と他団体での防衛戦を予告すると、木高は「前回アジア獲った時に1個だけ叶わなかった願いがあって。これを持っているうちに世界タッグのチャンピオンと。タイトルマッチじゃなくていいから、世界対アジアを。このオリンピックが危ないと言われているこの段階で、アジア対世界を俺はやりたいんだよ」と世界タッグ王者との対戦を熱望した。

 一方、敗れた岩本は「新しいものを見ていかなくちゃいけない。ジェイク&岩本組、もちろんこだわりはあるよ。自信はあるよ。ここまで防衛してきたからね。この2人で2回戴冠してるしね。ただ、これより先に行くには一歩一歩進まなくちゃいけない。またジェイク&岩本に戻るわけにはいかないんだよな」とジェイクとのタッグに一旦区切りをつける構え。ともにシングル戦線での浮上を狙う。それでもジェイクが「俺は負けっぱなしは嫌な性分なんでね」とリベンジを誓うと、岩本も「世界タッグのほうが上って見られがちでしょ? タッグはジェイク&岩本って言われるように、アジアも世界も全部奪おうよ」と将来的なタッグ王座総取りを見据えた。

【試合後のイサミ&宮本】
▼宮本「アジアタッグ獲ったよ!」

▼イサミ「裕向が1人で全日本プロレスの新木場大会に行って挑戦表明して。岩本が飲んでくれて、ジェイク選手が飲んでくれて。この2人が断っていたら今日はないと思うんで、これぐらいは感謝の気持ちがありますけど、僕にとっての全日本プロレスの岩本戦というのはこれでまだ1勝1敗だと思っているんで。まだまだもっと戦いたい」

▼宮本「2度目だね。2度目のアジアタッグ。しかも、この新しいベルト…」

▼イサミ「新しいベルトになってからジェイク選手と岩本選手しか巻いてないので、2代目は俺たち」

▼宮本「カッコいいじゃん、これ。メチャクチャカッコいい。俺らがこのベルトと一緒に新しい時代を作っていきましょう。新しいベルトとともに、新しい時代を作っていこう」

▼イサミ「令和を駆け抜けるね。いまだにヤンキーは現役だぞっていうのを見せつけてやるから。これ、(防衛は)何回いこうか? 目標は大きく設定しといてもいいから、100にしようか?」

▼宮本「前は100って言って…」

▼イサミ「17ぐらいで終わった?」

▼宮本「それは違う。それは大日本のベルトだから。でも、他団体でもやっていいんじゃないですか? ベルト流出でしょ? 全日本プロレスのベルト流出なんだから。俺たちは俺たちで好き勝手防衛戦やりますよ」

▼イサミ「666でやるかもしれないし、BASARAでやるかもしれないし、大日本プロレスでやるかもしれないし。俺らの試合の前にさ、横須賀選手が言ってたじゃないですか?」

▼宮本「DRAGON GATEでやるって」

▼イサミ「だったら、俺たちもいいってことでしょ? じゃあ、挑戦者は誰でもいいよ。ただね、前回アジア獲った時に1個だけ叶わなかった願いがあって。これを持っているうちに世界タッグのチャンピオンと。タイトルマッチじゃなくていいから、世界対アジアを。このオリンピックが危ないと言われているこの段階で、アジア対世界を俺はやりたいんだよ」

▼宮本「この間、やったけどね」

▼イサミ「やったけど、あの時はアジアを持ってなかったし。アジアを持ってやりたいです」

▼宮本「もう一度全日本のリングで挑戦したいですね」

▼イサミ「アジアは世界に通用するのか。絶対に負けられない戦いがここにあるヤツです」

▼宮本「アジア舐めんなって」

▼イサミ「勝ち続けましょう」

▼宮本「アジア舐めるなと」

▼イサミ「アジア舐めるなと言い続けましょう」

▼イサミ&宮本「なぜなら俺たちは強い!」

【試合後のジェイク&岩本】
▼岩本「ごめん、ジェイクさん」

▼ジェイク「大丈夫? 動ける? 岩本さん動ける? 動けねえな。そりゃそうだ。あんなの食らったら…」

▼岩本「クソ、メチャクチャ効いてる…。見てたのかな? 最後の孤高の芸術」

▼ジェイク「タイミングがバッチリあってたよ、あれは」

▼岩本「まんまとひっかかったのか?」

▼ジェイク「あの瞬間を待ってたのか」

▼岩本「そうだね。でも、新しいものを見ていかなくちゃいけない。ジェイク&岩本組、もちろんこだわりはあるよ。自信はあるよ。ここまで防衛してきたからね。この2人で2回戴冠してるしね。ただ、これより先に行くには一歩一歩進まなくちゃいけない。またジェイク&岩本に戻るわけにはいかないんだよな、これは。(ジェイクは)大日本プロレス、一騎当千、出ているでしょ? チャンピオン・カーニバル、あるでしょ? 三冠目指すでしょ? じゃあ、俺の目指すところは1つ決まっているよ。言わなくてもいいけど、そんなこと。そこを目指すよ、俺は。アジアは大事だけど、ジェイク&岩本は大事だけど、そこを犠牲にしてまで進まなくちゃいけない道ってあるんだよ。いいかい?」

▼ジェイク「『はい』とか『いいえ』とかいるかな? ここまで長くやっているんだから、気持ちはわかるし、気持ちは汲みたいよ、俺は。これで終わりじゃなくて、これが転換期だったと言えるように。ただ、俺は負けっぱなしは嫌な性分なんでね」

▼岩本「そうだな」

▼ジェイク「だからこそ、またあの2人に俺たちは俺たちで」

▼岩本「もう1個夢見ていいか?」

▼ジェイク「おお。なんだ?」

▼岩本「アジアを取り返して、取り返したうえに、世界タッグも獲ろうよ。どうしても世界(手を上に出す)、アジア(手を下に出す)って見られがちでしょ? 世界タッグのほうが上って見られがちでしょ? タッグはジェイク&岩本って言われるように、アジアも世界も全部奪おうよ」

▼ジェイク「OK」

▼岩本「夢見るぜ、俺はまだまだ」