『Road to THE NEW BEGINNING』東京・後楽園ホール(2021年1月24日)
○内藤哲也&高橋ヒロムvsSHO&本間朋晃×

 内藤が本間に貫禄勝ち。前日のイリミネーションマッチに続き、内藤に連勝できなかった本間だったが、一騎打ち実現を諦めずに執念を燃やした。

 二冠から転落後、テーマ不在の状況に陥った内藤は、全方位に対戦アピールを募ると、本間が真っ先に呼応した。内藤の興味はヤングライオンの辻やオーカーンに向き、本間は「論外」と斬り捨てられてしまったものの、前日の大田区大会でのイリミネーションマッチで番狂わせ。本間がオーバー・ザ・トップロープながら内藤を下し、意気揚々と連勝を狙って今大会に臨んだ。

 内藤はヒロムと、本間はSHOと組んで対戦したが、内藤はゴングを待たずに奇襲。自身の着ていたパーカーで本間の首を絞め上げていく。本間も反撃するが、小こけしは内藤が避けて自爆に。場外乱闘になると、内藤が本間を、ヒロムがSHOを4連続で鉄柵に投げつけた。その後も内藤はヒロムと代わる代わるに本間の古傷である首を執ように攻め立てる。しかし、ふらつきながらも本間は懸命に抵抗。内藤のショルダーネックブリーカーを切り返し、ブレーンバスターでぶん投げてようやく反撃に成功した。

 ここから2・10広島でIWGPジュニア戦を控える王者・ヒロムと挑戦者・SHOが熱闘を展開。刺しラリアットからローキック連打で蹴り倒したSHOは、追尾式のショルダータックルやスピアーをぶち込む。しかし、ぶっこ抜きジャーマンはヒロムが猛抵抗。激しいエルボー合戦で気持ちをぶつけ合うと、ヒロムはトラースキック、SHOは投げ捨てジャーマンで相譲らず。続くラリアットは相打ちとなったが、ヒロムはポップアップ式シットダウンパワーボムで意地を見せた。

 内藤と本間も再び火花。両者は感情的になってエルボーを打ち合ったが、本間は怒とうの連打で競り勝ち、串刺しバックエルボーから流れるようにフェイスクラッシャー、小こけしと畳みかける。ロス・インゴ軍のサンドイッチ顔面低空ドロップキックを食らうと後手に回るが、内藤めがけてカウンターのこけしロケットを発射。すかさずSHOが串刺しラリアット、ブレーンバスターで援護射撃すると、本間は低空こけしロケットでチャンスを掴んだ。

 しかし、こけし落としは決まらない。余力を残す内藤は後頭部へのバックエルボー連打を浴びせると、本間のノーモーション頭突きをものともせずに、マンハッタンドロップ、延髄斬りとラッシュ。すかさずヒロムがトラースキックをぶち込むと、内藤は流れるようにジャックナイフ式エビ固めで押さえ込み、3カウントをもぎ取った。

 大技を使わずにテクニックで上手く試合を制し、格の違いを見せつけた内藤は、本間の眼前でマットを3回叩いて勝ち誇った。バックステージでは「今日勝てば単独首位もあり得たんだけどね。今日の負けで現在首位を走る辻陽太の背中はだいぶ遠くなってしまったんじゃないの?」とニヤリ。「それにしても、今日の本間の動きは良かったね。動きも良かったし、気迫も感じられたよ」と上から目線で一定の評価を与えたものの、「でも、皆様よく考えてくださいよ。そんな本間を引き出したのはいったい誰ですか? 誰のおかげでここまでの本間をリング上で皆様にお見せすることができたのか。ま、本間自身が一番よくわかってるでしょうよ。なあ本間俺に感謝しろよ」と強調した。

 一方、連勝できなかった本間は意気消沈。それでも「俺はこのままでは終わんねーぞ。オイまた論外か? 論外なんて呼ばせねーから」と気持ちで引かず、「このシリーズまだまだある。俺は絶対、一番上に上り詰めてお前とやる! お前とやって勝つ!! それだけだ!」と一騎打ち実現に執念を燃やした。

【内藤の話】「昨日のイリミネーションマッチで俺を倒して、そして現在単独2位に浮上した本間朋晃、今日も勝てば単独首位もあり得たんだけどね。今日の負けで現在首位を走る辻陽太の背中はだいぶ遠くなってしまったんじゃないの? それにしても、今日の本間の動きは良かったね。動きも良かったし気迫も感じられたよ。で〜も! でも、皆様よく考えて下さいよ。そんな本間を引き出したのはいったい誰ですか? 誰のおかげでここまでの本間をリング上で皆様にお見せすることができたのか。ま、本間自身が一番よくわかってるでしょ。なぁ本間、俺に感謝しろよ。カブロン!!」

【ヒロムの話】「いやー、日に日に意欲を増してっている、それはそれで感じるよ。そして、SHOのその…なんだろうなあ? この力、なんから来てるんだろう? 俺は聞きたいよ。SHOに聞きたい。“あなたの夢は何ですか"と。目の前で聞きたいな。聞こうかな。そうだよね、こうやってコメントブースがあるんだもん。ここって別に自由に使っていいんだよね? ね、そんだったら、ここでSHOと夢のお話、さして、どれぐらいこのIWGPのベルトが好きか、そして欲しいか、そういうのをじっくりと聞く機会があってもいいんじゃないかなと。何か敵同士、会話がないというのも何かおかしいんじゃないかなと。俺とSHOだったらそれが許されるんじゃないかと。敵同士のインタビュー、なんか敵同士の対談、そういうのもありなんじゃないかなと、なんか今日ふと思ってしまいました。それに関しても熱い男で俺が凄い好きな男。まぁ俺の一方的な恋心なのかもしれないけどね! 彼は興味がないのかもしれない。でも俺は! 興味があるよ。あんな面白いこと、俺は絶対続けたい。この長ーい長ーい前哨戦でも飽きない、やり足りない。なんか飽きない。なんかそんなぶつかり合いを彼とはできるかなと、なんかそんなふうに思います。ぜひ対談、タイトルマッチ前に対談、ありなんじゃないかなと」

【本間の話】「あれ、2じゃない? いや、3じゃねえよ、2.999999…だろ? あれねーよ。でもよ、昨日の内藤の負け、奴は認めたから、俺も今日認める。負けたよ。リング上では、ああ言ったけど負けたよ。でもよ、俺はこのままでは終わんねーぞ。オイまた“論外"か? 論外なんて呼ばせねーから。これでよ、オーカーンと、また俺が順位下がってオーカーンと同率2位か? このシリーズまだまだある。俺は絶対、一番上に上り詰めてお前とやる! お前とやって勝つ!! それだけだ!」

【SHOの話】「チャンピオンの高橋ヒロムにリング上で今、言われちまったよ。“力を抜け"ってな。でもな、この俺にはそんな器用なことできねーんだよ。常に“HIGH VOLTAGE"、常に全力で、全力で戦ってるんだよ。力なんか抜いてられるか! 100% VOLTAGE、100% 全力の力で高橋ヒロム、お前に前哨戦だろうが、チャンピオンシップだろうが、ぶつかってやる。残り、残りの前哨戦もだ、初挑戦のタイトルマッチもだ。俺は力抜かずに100%、100% VOLTAGEでやってやるぜ」