イラストレーター・上大岡トメさんのコミックエッセイ『老いる自分をゆるしてあげる。』(幻冬舎刊)のストーリーとともに、50歳からを楽しむ生き方のアイデアを、書き下ろしコラムでお届けします!今回のテーマは「骨の老化」です。

骨の老化に立ち向かう!

不思議なおばあさん・アンさんと話す中で「老いは単なる劣化ではない。あらかじめ、ヒトの中に『老化プログラム』があってそれに従っているだけ」だと学んだトメさん。

50歳からは心もカラダも、積極的にメンテナンスすることが大切なよう。そこでまずは、「骨の老化」の対策方法を教えてもらうことにしました。

※マンガ画像は複数あります。Yahooで閲覧している方は、画像をスライドしてストーリーを確認ください

『老いる自分をゆるしてあげる。』(幻冬舎刊)骨の老化に立ち向かう・1
引用:上大岡トメ・著『老いる自分をゆるしてあげる。』(幻冬舎)
『老いる自分をゆるしてあげる。』(幻冬舎刊)骨の老化に立ち向かう・2
引用:上大岡トメ・著『老いる自分をゆるしてあげる。』(幻冬舎)
『老いる自分をゆるしてあげる。』(幻冬舎刊)骨の老化に立ち向かう・3
引用:上大岡トメ・著『老いる自分をゆるしてあげる。』(幻冬舎)
『老いる自分をゆるしてあげる。』(幻冬舎刊)骨の老化に立ち向かう・4
引用:上大岡トメ・著『老いる自分をゆるしてあげる。』(幻冬舎)
『老いる自分をゆるしてあげる。』(幻冬舎刊)骨の老化に立ち向かう・5
引用:上大岡トメ・著『老いる自分をゆるしてあげる。』(幻冬舎)
『老いる自分をゆるしてあげる。』(幻冬舎刊)骨の老化に立ち向かう・6
引用:上大岡トメ・著『老いる自分をゆるしてあげる。』(幻冬舎)

上大岡トメの老いを楽しむ生き方のタネ

骨=オーケストラのコントラバス!筋肉の下の力持ち

みなさんは日頃「骨」について考えることはありますか?

「うーん、今日は関節が痛い」ということはあっても、
「今日は骨が痛い」って思うことはあんまりないですね。

でも、気付かぬうちに骨も老化しています。

骨って、決してカラダの前面には出てきません(というか、出てきた時は緊急事態!!)。
だからふだんはそんなに目立たない。吹奏楽で言うと、一番奥に並ぶコントラバスかな(躍動する筋肉はトランペット、というところか)。

でも、もちろんなくてはならない存在。カラダの一番奥で、ひたすら私たちの型を支えてくれている。なかったら我々は軟体生物のようにぐにゃぐにゃ。誰が誰だかわからなくなる。

「縁の下の力持ち」ならぬ、「筋肉の下の力持ち」です。

骨があるから内臓も元気に働けるし、私達もカラダと大きく動かすことができる。まさしく低音群を支えるコントラバス。低音がしっかりして初めて、高音のトランペットは突き抜けることができるのです。

骨も生きて新陳代謝している!老化による3つの変化

骨の老化:骨も生きて新陳代謝している!

そんな骨は、とても静かですが、日々新陳代謝しています。
約3〜4年ですべての骨の中の細胞が入れ替わると言われています。でも細胞ですから、もちろん老化していきます。

骨が老化するとどうなるのでしょう? 骨の老化による変化は、わかりやすくまとめると3つあります。

1.新陳代謝が遅くなる(もしくは、新陳代謝しなくなる)

他の臓器と一緒。老化により、細胞が新しくなりづらくなります。

だから、若者は骨折してもすぐ治るけど、年を取ってから骨折すると、なかなか治らない。

2.造血が減る

「え!?血って骨でつくられるの?」

そうなんです。非常に重要な任務だけど、知らない人もいる。
骨もそこんとこ、あんまり主張しないしね(笑)。

ああ見えて骨は血管だらけで、作った血液をカラダ中にさっと運ぶことができます。
だから血が作られなくなると、貧血に始まって数々の不調を引き起こしやすくなります。

3.カルシウムが不足する

「骨ってカルシウムでできてるんですよね?」

よく聞く質問です。実際には、カルシウムでできている、というより骨がカルシウムを貯蔵している、が正しいです。

でも骨が衰えてくるとカルシウムを吸収しづらくなる。すると心臓の拍動のコントロールなどに支障をきたすようになり、カラダ全体が危機的状況に。

以上3つの変化は、実際に起き始めるとなかなかやっかい。少しでも起きるタイミングを遅らせたい!

じゃあ、どうすればいいか? 漫画にもある通り、骨に「衝撃」を与えるのです。

衝撃を与えて骨を強くする!ウォーキングも効果あり

骨の老化対策:ジャンプ・ウォーキングも効果あり

骨の細胞のひとつである「骨(こつ)細胞」は、「新しく骨を作れ!」と骨芽(こつが)細胞司令を出します。その判断は、カラダにかかる衝撃です。

衝撃が多いと「お、このカラダは積極的に動くんだな。じゃあ、新しい骨をせっせと作らねば」と、司令を出すのです。

逆に、もし年齢が若くても衝撃が少なければ、「運動しないカラダ」と判断されて新しい骨をつくらなくなってしまう。

一日中デスクワークとか、日頃から運動不足の人は、「まだ老化なんか関係ない」と思っていても、実は骨がアブナイことになっている。

衝撃を与えるのは、スポーツはもちろん、ジャンプ、階段を登る、などすぐ日常生活でできることも推奨されています。

一番手っ取り早いのは、歩くこと。いますぐ立ち上がればできるし。時々スキップしたりして。とにかくガシガシ、カラダを振動させて、自分の骨に「まだまだ動くんだから、どんどん新しい骨を作ってね」とメッセージを送りましょう。

骨の老化対策には食事&ストレス解消も大切!

骨の老化対策には食事&ストレス解消も大切!

運動に加えて、食べることに気を使うことも、骨の老化を防ぐためには得策です。

タンパク質、カルシウムがたくさん含まれている食べ物も、骨を強くしてくれます。しっかり食べて、カルシウムの吸収を助けてくれるビタミンDが体内で作られるようにチラッと紫外線も浴びましょう。

そして、過度のストレスは骨にも影響します。カラダを動かすことは骨にも「作って」メッセージを送れるし、ストレスの発散にもなるので一石二鳥。オススメです。

静かに私たちを支えてくれる骨。その骨を強くするようなことをして、支え返してあげたいですね。

次回はトランペットならぬ、筋肉の話です。

著者プロフィール

上大岡トメ

上大岡トメ


かみおおおか・とめ 1965(昭和40)年、東京都生まれ。東京理科大学卒。イラストレーター。山口県宇部市在住。著書に『キッパリ! たった5分間で自分を変える方法』『ずさんな家計を整えました。』『子どもがひきこもりになりかけたら』『日本のふくもの図鑑』など多数。

※本記事は、上大岡トメ・著『老いる自分をゆるしてあげる。』(幻冬舎)より一部抜粋して構成しています。

構成=竹下沙弥香(ハルメクWEB)