第31回 給食に神戸ビーフ! コロナ禍、生産者の思いとともに。

店より給食の方がおいしい!

子どもたちが食べているのはなんと神戸ビーフの焼肉!「普通の牛肉より長く味が残るし、ぷりぷり」と、鼻孔をくすぐる子どものコメント。

何ともウラヤマシイ……!

これは、新型コロナウィルスの影響で、外食やインバウンドが減少し、消費が落ち込んだ兵庫県産食材を学校給食で活用しよう、という取り組みの一環です。

新聞によれば、神戸ビーフの1キロ当たりの取引価格は緊急事態宣言の出た4月には前年同月比で6割にまで落ち込んだそう。

同県食肉事業協同組合連合会はこのような事態を受け、コロナ禍で需要が減退した神戸ビーフを給食で活用することで、消費の拡大と、食育の機会を図ろうと今回の取り組みを企画。費用約6億円は県が全額助成します。

恥ずかしながら、その時初めて、我が子がいただく給食の食材を生産する農家の方を、具体的に想像することができました。

地産地消は一石三鳥?

食の安全が強く求められる学校給食では、基本的に食材は地場産、次に国産、それでも対応できない場合にだけ外国産、との考えが基礎にあるのです。

以前参加した小学校の給食試食会で、「国産、地場産は価格面では大変ですが、子どもたちが地域の特産品や伝統食材に触れることで、地元に愛着や誇りを持ってくれたら嬉しい」との栄養士さんのお話に、地元の特産物を知ることは、土地の歴史に触れることにもなるんだな、紛れもなく食育だな、と感じました。

また、地産地消は食材の輸送に伴う温室効果ガスや流通時間の削減につながるため、最近よく耳にするサスティナビリティ(持続可能性)にも資する、とも言われているのです。まさに一石二鳥、いや三鳥?!

子どもたちの「美味しい!」が支えに

冒頭の兵庫県では、神戸ビーフに淡路のハモやサクラマス。

地元食材を使用した美味しい給食に、子どもたちは皆、満足満腹、大きな笑顔。

「最強の食育」が生んだ子どもたちの笑顔が、コロナ禍にある生産者の皆さんにとって強力な支えとなるかもしれません。

参照

10月16日・朝日新聞

江戸川区ホームページ

文部科学省・学校給食における地場産物・国産食材の使用割合

農林水産省・日本の食料自給率

JA鳥取中央ホームページ

三重県大紀町広報誌

11月6日・岩手日日新聞