皆さんこんにちは。子育てアドバイザーの河西ケイトです。今回は、「箸」の持ち方についてです。

お子さんの箸トレはいつから始めたら良いのか? そのようなお悩みをよく耳にします。興味を持ち始めてもどのようにもたせたり始めたら良いかわからず、「矯正箸」に任せてしまっていませんか? あくまでも、矯正箸は最終手段です。正しく持ててるように見えても、基本の持ち方を理解していなければ、癖が出てしまいます。発達を基に今回はお話させていただきます。

意欲の一歩はどこから始まるのか

箸やスプーンに意欲を持つのはだいたい1歳後半〜2歳位です。大人と食事をするようになり、大人の使っている食具を見て「使ってみたい」と意欲を持ち始めます。まずは、お子さんの意欲を大切にし、持ち方などは気にせずに持たせて、食事させてみましょう。「食具を使えば手を汚さず食べられる」という体験をさせるのです。「上手に食べられた」ことを大人が見届け「認める体験」をしっかりさせていきましょう。

遊びの中で学習させましょう

お子さんは、スプーンを正しく持てているでしょうか? 「握り持ち」という、手の甲を上にしてスプーンを持っていませんか? 実は、このスプーンの持ち方で、正しくお箸が持てるかどうかが決まってきます。

ちなみに、正しくお箸を持つためには、「すくい持ち」と言って、手の甲が下に来る持ち方をまずは練習しなくてはなりません。この持ち方はとにかく練習させるのが大切。食事の時もですが、大人が子どもたちに、この「すくい持ち」を教える時は、日々の遊びの中に遊びとして取り入れていくようにしましょう。食具の練習は食事の時だけでは育ちません。普段の遊びの中で正しいお箸やスプーンの使い方を指導していくことが大切です。

用意するものは「スプーン・お椀・小豆などの豆」です。お皿からお皿に豆を移すだけのゲームですが、一日3分くらいで構わないので、お子さんと、お母さんが一緒になって、とにかくスプーンの持ち方を正しくしていきましょう。

もし、正しく持てているようでしたら、お箸を使って、小豆を同じように皿から皿へと移動させて、細かい物をつまんで移動させるゲームを行ってみてください。

例えば、「一日10個移動させる」などを目標にしてみる。移動できたら、お母さんがシールを貼っていく。そして、それをリビングなどの見えるところへ張り出し、お母さんとお子さんだけでなく、お父さんや、来客の方々にも見られるように可視化していき、お子さんの「やる気」と「自己肯定感」を育てていきます。

お箸のサイズはどのくらいがいいのか

お箸の長さってどのくらいがいいのでしょうか? お母さん方からよくある質問です。お箸の適切な長さは「お子さんの手のひらを広げ、箸の先を手首の付け根から中指に向かって縦に置き、そこから3センチ位出る長さ」と言われています。持ち方は、親指と人差し指をたて「ピストル」の形にさせてその間で挟むイメージで持たせましょう。この時にスプーンが正しく持てているとスムーズに移行ができます。箸の先に滑り止めがついていることも重要です。

自分からやる気を出させる方法とは?

みんなに認められる体験は、幼児期には大変重要な役割を持っています。お子さんの年齢が幼児(3・4・5歳)であれば、お子さんが食事をしている様子を動画や写真で撮影してみてください。うまくつかめなかったり、お皿に口を近づけたり、手づかみで食べていたり、といった自分の姿を見て、お子さん自身がどのように感じるのか……。

お母さんが、お子さんに考えさせていくのも、お子さん自身が「自分の行動を省みる」という点では大切なこと(ドキュメンテーションといわれています)ですし、お子さんが「恥ずかしい」と自分なりの答えが出たときに、お母さんが、先程お話したようなゲームを提案し、「練習すれば正しく持てるようになるよ」と教えてあげることで、自分から「やってみたい! 練習したい!」という気持ちを引き出し、育てるようにすることも大切かもしれません。

持ち方にクセが付いてしまうと時間もかかり、根気強い対応が必要となってきますが、お箸の文化は、「継承」です。諦めずに頑張ってください。

まずはスプーンの持ち方から。ゲームなどを通して、興味を持ってもらうことも大切ですね。