インフルエンザの予防接種の季節。注射嫌いな子供を持つママは、憂鬱になっているのではないでしょうか? そこで今回は、注射嫌いなお子さんがスムーズに注射を打てるようにママができることをご紹介します。

子供はどうして注射を嫌がるのか?

同じ注射でも、うまい下手があるなと感じた経験を持っている親御さんも多いのではないでしょうか。子供が注射を嫌がるのは、注射に「痛い」という感覚があるからかもしれません。

子供が注射を嫌がるなら【注射が上手い先生を選ぶ】

そこで大切なのが、注射が上手い先生を選ぶということ。予防接種であれば、ママやパパも同じ先生に注射を打ってもらえます。どこの病院のどの先生が注射が上手なのかをまず親御さん自身が試して探してみるのもひとつの手。

私の子供たちは発達障害のため、注射への恐怖心も人一倍。だからこそ、これまで予防接種の先生選びには力を入れてきました。注射を打つ時は、私が羽交い締めにして看護師さんが腕を掴み、先生が打つ、ということが通常でしたが、その時子供は全力で抵抗するので先生を平気で蹴飛ばしたりします。

泣いても暴れても笑顔の先生に注射をお願いする

それでも、笑顔でいてくれる先生を選ぶ。これも私の注射を打ってもらう先生を選ぶポイントです。子供たちは、大人の気持ちや表情にとても敏感。言葉が話せなくても、泣いてなかなか打てない時にイライラされたり怖い顔をされたりすると、より注射への恐怖心が増してしまうのです。

子供が注射を嫌がるなら【細い注射針を使っている病院を選ぶ】

小児科は、大人の内科に比べ細い注射針を使っている病院があります。例えば、インフルエンザの予防接種を受ける場合、小児科よりも大人の病院の方が負担額が安い場合もあると思います。しかし、注射を嫌がるお子さんの場合はなるべく本人の痛みが少ない注射を使っている病院を選んだ方が良いでしょう。

生後から受ける必要がある予防接種は6歳くらいまでで一通り終わりますが、インフルエンザの予防接種は毎年受けなければいけません。そして、幼い頃より小学生になると注射がどういうものかというイメージが持てたり、痛みに対して感覚が鋭く持てるようになるため、普段は大人しく聞き分けの良いお子さんでも大声で泣いたり暴れたりする場合もあります。

子供のインフルエンザ注射は2回打つことを考える

子供の場合は、インフルエンザの予防接種は2回注射を打たなければなりません。だからこそ、細い注射針で同じ痛みでもより痛くない針を選んであげるのも注射を嫌がる子供にはいい選択肢になるはずです。

私の発達障害の子供の場合、安心できる人に注射を打ってもらう必要もあります。看護師が注射を打つ場合、いつも同じ看護師とは限りません。それだけで子供の不安は増します。だから、注射の腕のいい先生で、かつ細い注射針を選択している病院を選びます。そして、医師が複数いる場合はいつも診てもらっている先生にお願いすることで、子供を診察室の中まで連れて行けています。

子供が注射を嫌がるなら【注射前にごほうび

を用意する】

注射というのは一瞬ですが、それでもその頑張りに対しごほうびを用意しておくと注射を打った後の暴れ泣きを修めやすくなります。例えば、注射を打った直後に口に入れられる子供が大好きなお菓子やパンを用意しておくことで、泣き叫ぶ口を閉じつつ痛がるところから気をそらせます。

嫌がる注射をがんばって打ったらごほうびがある、という終わりのイメージを良くしておくことは、次もある、来年もある注射の下準備です。保育園、幼稚園だとごほうびで機嫌を良くしてあげられることも多いと思います。いつもとは違う特別なものを用意してあげたいですね。

子供が注射が終わった後も痛がり続ける時は【なぜ注射を打つのかを話す】

幼いお子さんの場合、注射を打つ意味は話しても理解できないかもしれません。それでも、なぜ注射を打つのかを子供レベルに合わせて話してあげましょう。例えば、注射を打たないとウイルスが体に入って、ママとこれからずっと会えなくなる、などと表現してみましょう。お子さんなりに注射の必要性を理解できれば、注射が「嫌!」から「嫌だけど、した方がいいんだ」に変わっていきます。

注射を打つ意味が分からないのに痛い思いをするとしたら、大人でも嫌ですよね。伝え続ければ、子供は正確に理解できなくとも道路に飛び出したら危険、ということが分かるように伝える親の熱意から危険を感じ取ることができます。

なぜ注射を打つのかを伝え続けても、数日間痛がり続ける場合は【褒めちぎる】

注射を打った後は、実際その部分が腫れたり痛痒く感じたりしてしまう子供も多いと思います。そんな時は、その痛みは「がんばった証」として置き換えてあげましょう。

痛いと訴えてくるのは「痛い=辛い」となっているからです。「痛い=だけどカッコいい、注射を打った自分はすごい」となれば、武勇伝のようにがんばった痛みとして語られてくるはずです。

一度気持ちに寄り添い「そうだね、注射痛いよね、よくがんばったね」と抱き締めてから「それは、がんばったって証だね、すごいね」とネガティブな注射へのイメージをポジティブなものに変換してあげましょう。「そうか! 自分はすごいんだ」と思れば、困難な注射へも少しずつ頑張る気持ちが持てるはずです。

何歳であっても注射を嫌がって泣くのは気にしない

注射を嫌がるのは、子供なら普通のこと。むしろ、自分に差し迫る「痛み」を回避しようとする能力です。これは、前の注射体験を覚えているという賢さでもあります。親としては子供の年齢が上がるにつれ、泣き叫び暴れる子供に呆れてしまうこともあると思いますがそこはあまり気にせず、注射を打てたらそれで良し! という気持ちでいましょう。

注射は幼児より小学生の方が激しく泣く

インフルエンザの予防接種の時期は、小児科には赤ちゃんや幼児だけでなく小学生もたくさん訪れています。診察室の中から、お化けでも見たかのような悲鳴が聞こえてくることも多々ありますが、年齢が上がれば上がるほど、注射嫌いな場合その恐怖感、痛みへの感度は確実に上がっていきます。もうこんなに大きいのに、と思ってもあくまで親の目的は「予防接種を終えること」と捉え、上記のような準備を進めましょう。

注射を嫌がる兄弟・姉妹がいるなら別々に連れて行く

「注射」という大きな敵との戦いを終えた後、子供は思いっきりママに甘えて褒めてもらいたいと思っています。しかし、子供が2人以上いる場合、どちらも注射を嫌がり終わった後も泣き止まないとママの余裕もなくなり、子供の気持ちに寄り添うことができません。

だから、2人以上のお子さんをお持ちでそれぞれ注射が苦手な場合は、面倒ですが別日に1人ずつ連れて行くのがおすすめです。私はこうして、子供を注射へ連れて行っています。

面倒だからと一度に連れて行くと、時間的には一瞬で終わりますが、その後のアフターフォローが数時間でも収まらず、だんだん私自身もイライラして子供の中の注射イメージが「注射怖い打ったところが痛くて気になって何もできないしかもお母さんに怒られるもう絶対注射はしない」とより悪くなってしまうからです。注射前に時間を取ると緊張を高めてしまうので、打った後の特別な時間の方を長くするようにしています。

それでも、注射を嫌がる子供への予防接種は大変

私はインフルエンザの予防接種の度に、今年はもう予防接種はせずに手洗いうがいで頑張ろう、と思います。それくらい、注射を嫌がる子供を病院に連れて行き、その後の世話までするのが大変だからです。

でもインフルエンザにかかったら、本人が苦しむだけでなく、社会に属する以上、ウイルスを流行させることも良くないと考えるからこそ、あの手この手を使い、これまでの予防接種を親子で乗り越えてきました。

正直、10月前は憂鬱です。私の子供のインフルエンザの予防接種の1回目は終わりましたが、2回目はまだです。一回打っておくだけでも違うだろうということを考えつつ、2回目はとっておきのごほうびを用意して、きっと同じ病院、変わらぬ先生にお願いするとは思いますが、9歳&5歳の見抜く力が付いてきた子供たちに注射だと知らせず他の病院で打つか……と悩んでいる最中です。(うちの場合、バレたら連れて行けませんが、本来はきちんと伝えてから連れて行く方がいいと言われています)

注射を嫌がる子供を持つと大変だと思いますが、一緒にがんばっていきましょう!