軽度知的障害は先天性の障害で、幼児にも特徴が見られることがあります。5歳児検診でもチェックを受けますが、前もって知っておきたいという方も多いでしょう。5歳児に見られる軽度知的障害の状態・様子について解説しますので、ぜひ参考にしてください。

軽度知的障害に含まれる障害

実際のところ、軽度知的障害という障害はありません。しかし脳性麻痺などと比較して症状が軽度という意味で、軽度知的障害という言葉が用いられることがあります。

例えば、注意欠陥多動性障害や学習障害、高機能広汎性発達障害、軽度精神遅滞は軽度知的障害として扱われることが少なくありません。いずれも先天性の脳の障害です。

5歳児で軽度知的障害か診断できる?

先天性の障害のため、幼児であってもある程度の特徴が見られることがあります。3歳児検診でも軽度知的障害の疑いを指摘されることがあるので、5歳児でも診断は可能です。

5歳児に見られる軽度知的障害の特徴

5歳児検診では、どのようなことから軽度知的障害の疑いを発見するのでしょうか。5歳児に見られることがある軽度知的障害の4つの特徴を紹介します。

抽象的な話を理解することが難しい

話の理解力には問題がなくても、抽象的な話の理解が難しいことがあります。例えば「お天気が良かったら公園に行こう」と言っても、お天気が良いという言葉が抽象的で理解できない可能性があるでしょう。子供が理解しづらいときは、「雨が降らなかったら」「晴れていたら」と具体的な言葉を使って説明することが必要です。

聞いた言葉の理解が遅い

理解に時間がかかる子供もいます。年齢に比べると理解力が遅い場合は、子供の能力に合わせて話をする必要があるでしょう。また、「信号が赤のときは止まる」や「道路に飛び出さない」などの命を守る上で必要な事柄に関しては、根気強く何度も繰り返し説明することも大切です。

落ち着きがなく、すぐに飽きてしまう

落ち着きがない様子も軽度知的障害の子供によく見られます。最後まで話を聞かずに別の場所に行ったり、常に身体をそわそわと動かしたりすることもあるでしょう。すぐに飽きてしまうのも、軽度知的障害の子供によく見られる特徴です。おもちゃもすぐに飽きてしまうことが多く、絵や工作を途中で投げ出してしまうことも少なくありません。

集団で遊ぶことが苦手

コミュニケーションを取ることが苦手な子供も多く、集団での遊びがうまくできないことがあります。一方的に話したり、相手の話を聞かなかったりするため、会話ができないことも軽度知的障害の子供によく見られる状態です。

軽度知的障害の疑いは専門家に相談しよう

5歳児検診で軽度知的障害の指摘を受けることもありますが、地域によっては検診時期が異なるため、必要なタイミングで必要なサポートを受けられるとは限りません。子供の様子をよく観察し、軽度知的障害が疑われるときは早めに医療機関で専門家に相談するようにしましょう。早めに相談することで、子供にとって必要なサポートや対応を受けやすくなります。

監修者:林泉
経歴:
東京大学医学部保健学科卒業
東京大学大学院医学系研究科修士課程修了
ソウル大学看護学部精神看護学博士課程修了、看護学博士号取得