こんにちは、浜の小魔人です。今回は、ふるさと納税でもらった「一斗缶入りの煎餅」のいれ物を有効活用して燻製器を作りました。製作費用も数百円と安く、工程も非常に簡単ですので、ぜひ挑戦してみてください。併せて、初めて燻製を作る方でも簡単にできる "燻製の作り方" もご紹介しますので、燻製を作って一緒に楽しみましょう。
一斗缶で燻製器を作ろう! 制作費600円以内で温燻も熱燻もできるハイスペ燻製器に◎
筆者が、一斗缶の燻製器を作ろうと思ったきっかけ。
それは、ちょうどふるさと納税で一斗缶入りのお煎餅をGETして、家に一斗缶があったので有効活用したいと思ったことでした。
思いつきから始まった「一斗缶燻製器」の制作ですが、結果的に、ものすごく良いものが作れたのです!
そこで、思わず「ぜひ皆さんに紹介させて欲しい」と、ハピキャン編集担当者様にお願いをしてしまいました。
●【一斗缶燻製器の優れている部分1】温燻と熱燻の両方作れる!
何が良いかというと、まず、この一斗缶燻製器は「温燻」と「熱燻」どちらも作れるのです。
【温燻と熱燻とは】
-
温燻
スモークウッドに火をつけて燻製器に入れて温度を30度〜80度位にして、2時間〜1日かけてじっくり燻製する方法です。 -
熱燻
スモークチップを熱源(電熱器や炭)で熱しながら、80度以上で、短時間(10分〜60分)燻製する方法です。
保存はあまり効きませんが、短時間で燻製が楽しめるので便利な方法です。
筆者は、以前、段ボール燻製器も作ったことがありますが、段ボール燻製器は「温燻」にしか対応しません。(燃えてしまいますからね。)
●【一斗缶燻製器の優れている部分2】コスパ最高!
次に、一斗缶燻製器の魅力は、なんといってもコストが低いところです。
今回は合計で576円です。
一斗缶を購入したとしても、プラス数百円くらいでしょう。
【今回かかった費用の内訳】
- 一斗缶:無料
- ネジ/ナット8組:276円(ホームセンターで購入)
- フック:100円(100均で購入)
- 網2枚:200円(100均で購入)
●【一斗缶燻製器の優れている部分3】自分好みの燻製器が作れる!
今回は、網を2段置けたり、一番上に串を通してフックで大きな食材を吊り下げたりできるように作りましたが、自分なりに自由に作れるのも優れた部分ですね。
色々な食材を燻製できますし、網が2段だから、一度にたくさんの燻製が作れるのが嬉しいです。
一斗缶の燻製器の作り方! 作業時間は短い&簡単に作れたのでDIY初心者にもおすすめ
それでは、一斗缶の燻製機の作り方をご紹介していきます。
まずは以下のものを用意してください。
【材料】(2段式燻製器の場合)
- 一斗缶:1個
- 網:2個
- ボルトとナット:8組
- フック:2〜4個
- 串:2本
【注意】
一斗缶の本来の用途ではないため、自己責任でお願いします。また、作業中にケガのないよう、軍手をするなど十分ご注意ください。
【作り方】
(1)一斗缶燻製器のイメージをアイデア図などにする
イメージは、その後の作業においても役立ちます。
ラフでも構いませんので、書いてみてください。
(2)一斗缶に穴をあける箇所をマジックで印をつける
(3)一斗缶にドリルで穴を開ける
電動ドリルをお持ちでない方は、ホームセンターなどで1日数百円でレンタルができる場所もあるので、探してみてください。
これを機会に購入を考えているならば、こちらもご参考になさってください。
金属加工用のドリルの刃は、別途購入が必要ですが100均などでも購入が可能です。
(4)ドリルであけた穴の「バリ」をヤスリなどで削る
「バリ」を取る作業中に手指を切らないように、軍手をして作業するなど十分に注意してください。
鉄ヤスリのセットも持っていると、色々と便利です。
(5)網を置くための支えをボルトとナットで作る
手で軽く締める程度でも問題ありません。がたつかなければOKです。
(6)網を乗せる
今回は、2段式にしたので、一度にたくさん燻製が作れます。
(7)最上部の穴に串を通し、フックをかけられるようにする(使うときだけ串を渡して使うので、普段はしまっておいてOK)
大体、1時間もかからないくらいの作業時間で完成しました。
一斗缶燻製器で作る! 誰でも簡単にできる燻製の作り方 おすすめ食材の燻製手順
燻製器を作ったら、すぐに燻製してみたくなるものです(筆者だけかな…笑)。
そこで、簡単にできる燻製を早速作ってみました。
【材料】
- ファミリアチーズ(業務スーパーのが一番良いです)
- ゆで玉子
- 竹輪
- ミックスナッツ
- (スモークウッド)
【作り方】
(1)燻製する食材を皿に並べ、日陰の風通しの良い場所で1〜2時間乾燥させる
今回は、チーズと竹輪を適当な大きさにあらかじめカットして燻製します。
(2)一斗缶燻製器の一番下に起き台を置き、その上にアルミホイルで作った皿を配置する(スモークウッドを置くためです)
(3)スモックウッドにバーナーかコンロで火をつけて、煙が出てきたらアルミの皿の上に置く
(4)下段の網に食材を乗せる
ミックスナッツは、網の隙間から落ちないように、アルミホイルで皿を作って、その上に置きます。
(5)次に上段の網にも食材を乗せて蓋をする
チーズはとけやすいので、上段にのせるのが安全です。
下段にのせる場合は、とけても下に落ちない様にアルミホイルを敷いてから置きましょう。
(6)およそ2時間ぐらいスモーク
2時間燻製すると丁度良くなりますが、1時間くらいしたら、燻製の状況を一度確認しておきましょう。
時として、スモークウッドが鎮火していたり、思った以上に燻製が進んでいる場合があります。
その場合は、一旦食材を取り出して、再度スモークウッドに火をつけたり、終了時間を短くしたりしてください。
また、食材や事前の乾燥時間によって、でき上がる時間が違う場合もありますので、食材ごとに取り出してもOKです。
(7)食材が黄金色になったら、燻製器から出して一定時間休ませる
燻製は、もちろんすぐに食べても美味しいですが、半日〜1日以上休ませてから食べると、燻製の香りが落ち着いてさらに美味しくなります。
冷蔵庫などに保存する場合は、他の食品に香りが移らないように、ラップなどをしっかりとして保存しましょう。
【一斗缶燻製レシピ】慣れてきたら作りたい「こだわりの燻製」 半熟味付け卵&ホタテの貝柱がおすすめ
●その1:半熟味付け卵の燻製の作り方
燻製を何度かしていると、少し凝った燻製にも挑戦してみたくなると思います。
そんな時に、手軽なのに満足いく燻製レシピとしておすすめしたいのが、この「半熟味玉の燻製」です。
【材料】
- 卵 :10個
- ★醤油:150cc
- ★みりん:150cc
- ★酒:大さじ3
- ★砂糖:大さじ3
- ★お酢:大さじ3
【作り方】
(1)鍋に湯を沸かし、沸騰してから卵を入れて茹でる(茹で時間6分)
半熟にするには、6分をスマホのタイマーなどで正確にはかりましょう。
(2)火を止めてすぐに冷水で冷やす
可能であれば、氷を入れて一気に冷やしてください。
(3)保存用袋に★のつけ汁と卵を入れて封をして、3時間〜1日漬け込む
途中で卵の向きを変えると色むらが少なくなります。
(4)つけ汁につけた玉子を流水で軽くすすぎ、キッチンペパーで水分を拭き取り、風乾燥を1〜2時間する
(5)一斗缶燻製器にスモークウッドを準備し、煙が出ていることを確認してから、卵を網に乗せて2時間燻製する
(6)2時間燻製したら、風に当てて半日ほど休ませる
筆者は、最後の風乾燥をした後に、さらに1日冷蔵庫で落ち着かせてから食べるのが、一番美味しいタイミングだと思っています。
黄身がねっとりした半熟味玉燻製は、最高のおつまみになります。
●その2:高級食材ホタテの貝柱を使った燻製の作り方
より本格的に燻製に取り組み始めた方は、生の食材をソミュール液につけて、下味をつけてからの燻製を試してみましょう。
今回はホタテの貝柱です。
【材料】
- ホタテの貝柱:30個くらい
- ★水:400cc
- ★玉ねぎ 1/4
- ★塩:大さじ2
- ★白だし:大さじ2
- ★砂糖:大さじ2
- ★お酒:大さじ1
- ★粗びき黒こしょう:大さじ2
【作り方】
(1)★の材料を鍋に入れ、一旦、煮立てた後に常温に冷ましておく(ソミュール液の完成)
(2)ソミュール液にホタテを入れて、冷蔵庫で半日漬け込む
(3)漬け込んだホタテの水分を、キッチンペーパーで丁寧に拭き取り、ワイン蒸しにする(蒸し時間3分)
筆者は、家に蒸し器がないので、ダッチオーブンに起き台を設置してワイン蒸しにしました。
蒸す前に比べて蒸した後のホタテがかなり小さくなっていて、びっくりしました。
(4)蒸したホタテを半日風乾燥させる
夏場は、冷蔵庫にラップをせずに入れて乾燥させましょう。
(5)一斗缶にスモークウッドを準備し、燻煙が出ていることを確認してから網にホタテをおく
(6)温燻で2時間燻製する
今回から、温度管理をきちんとしようと思って、燻製器用の温度計を購入しました。
燻製用の温度計は、通販でも購入できますので、ご参考まで。
(7)燻製が終わったら、風乾燥させて食材を休ませて完成!
ホタテの燻製は、今までご紹介してきた食材と比較してもかなりの高級食材なので、失敗が許されないと緊張しましたが、十分満足いく燻製に仕上がりました。
一斗缶の燻製器で作った燻製が絶品! お気に入りの食材で最高のおつまみを作ろう
今回は、一斗缶で作る燻製器の製作方法と燻製のレシピをご紹介してきました。
筆者の素直な感想は、「ズバリ!もっと早く一斗缶の燻製器を作ればよかった」につきます。
これから長く活躍しそうな燻製器を作れて大満足です。この気持ちをぜひ皆さんにもお伝えしたくて、この記事を書かせてもらいました。
燻製は奥が深いと言われますが、燻製初心者でも、かなり美味しく燻製が作れて楽しめます。ぜひ皆さんも、お試しください。