オリンピックの「1年延期」は、新型コロナウイルスで、すでに深刻な影響を受けているホテル業界に、大きな追い打ちをかけています。ただただ、感染の収束を願うホテルを取材しました。

 「そちら側からこちらの方は選手が走る予定になっていたマラソンコースになっています。ホテルの横を通っていくような予定になっていました」(札幌パークホテル・澤田幸和マーケティング課長)

 オリンピックのマラソンコースに隣接する札幌・中央区のホテルです。

「(3月の売り上げは)前年に比べると8割ぐらい減少するような見込みで推移しています。過去に同じような経験はありますけれども、ここまで影響が出たことはない」(澤田課長)

 それだけに、ホテルでは、この夏に開催予定だったオリンピック特需に大きな期待を寄せていましたが、「1年延期」が決まったとたん、宿泊のキャンセルが相次ぎました。

 「オリンピックの需要はなくなりましたけれども、北海道は夏がオンシーズンになりますので、(新型コロナウイルスが)ある程度収束して落ち着きが見えてきますと、人の動きも出てくると思いますので、最善のおもてなしができるような体制は作っていきたい」(澤田課長)

 いつ客足が戻ってもいいように、フロントやエレベーター、ドアノブなどを、1時間おきに消毒して感染予防を徹底。オリンピックの混雑を予想して見合わせていた企業の会合や結婚式などのイベントの受け入れ準備も進めています。

 「(オリンピックが)間近に迫っていたので残念なところもありますけれども、延期ということですので、楽しむ期間が長くなったと思えばいいのかな」(澤田課長)

 新型コロナウイルスの感染拡大で、客足の落ち込みが激しいホテル業界。収束を願いながら手探りの対応が続いています。