東京オリンピックの開幕まで、あとちょうど4か月ですが、新型コロナウイルスの影響で、開催延期の公算が大きくなっています。道内の関係者にとって、気をもむ日々が続いています。

 「異様な事態を我々が承知していて、最初の計画どおりにやるというほど私は愚かではない」(大会組織員会・森喜朗会長)

 大会組織委員会の森喜朗(もり・よしろう)会長は、IOCのバッハ会長とテレビ会議を行い、オリンピックの延期を含めて検討することで合意したことを、23日、明らかにしました。安倍総理は今夜にも、バッハ会長と電話会談する予定で、「延期はやむを得ない」という意向を示したうえで、開催は1年以内が望ましいという認識を伝える見通しです。マラソンや競歩、サッカーの開催が予定されていた札幌。現実味を帯びるオリンピックの延期にマチの人は…。

 「もちろん延期し方がいいと思います。今のままだと選手も観客も安心してオリンピックを楽しむことができない」「そのまま続けてほしい、やってほしい。みんな集まるから感染するとなったら怖いなという思いもある」(札幌市民)

 出場選手の「事前合宿」を受け入れる、道内のホストタウンからも困惑の声が聞こえます。網走市は韓国の陸上競技選手らや、オーストラリアの7人制ラグビー選手らの「事前合宿」の誘致を進めていました。

 「延期となれば、また、先に準備をしていかなくてはならない。今まで通りの受け入れができるかどうかというのが一番不安なところです」(網走市・水谷洋一市長)

 「聖火リレー」にも影響がでてきました。大会組織委員会は、26日、福島県をスタートする「聖火リレー」について、聖火ランナーによるトーチでのリレーは見送り、聖火をランタンに入れて「車」で巡る方針を固めました。道内では、当初、6月14日から2日間で18市町村、あわせて46人のランナーがリレーする予定でした。札幌の湯川総夢(ゆかわ・そうむ)君は、道内最年少の12歳の聖火ランナーです。外出の自粛が求められるなか、家の中でトレーニングして本番を待っていました。

 「感染拡大防止のためにも(聖火リレーが車になるのは)しょうがない。自分は走りたい。聖火ランナーに選ばれたということで、走っても走れなくても、それを誇りに思って中学校生活で一歩を踏み出したい」(湯川総夢君)

 開催延期の公算が大きくなる中、準備を進めてきた関係者にとって、気をもむ日々が続いています。