高知東「第3の男」飛躍の予感

 2007年2月に首都圏から居を四国地区に移し12年目。「さすらいの四国探題」の異名を背に四国球界でのホットな話題や、文化的お話、さらに風光明媚な写真なども交え、四国の「今」をお伝えてしている寺下友徳氏のコラム「四国発」。
 第8回では明徳義塾9連覇がかかる夏の高知大会の隠れた注目選手を紹介します。

想像以上だった「高知東・最速140キロ右腕」

高知東に潜む最速140キロ右腕・野村 隆喜(3年)

 100回目の「夏」も早いものでもう目前。香川県38校、徳島県32校31チーム(阿南工・阿南光が連合チームを形成)、愛媛県60校59チーム(津島・南宇和が連合チームを形成)、高知県31校28チーム(丸の内・室戸と清水・幡多農・窪川が連合チームを形成)、4県では161校・157チームの出場が確定した四国の地でも各校が頂点奪取へ向けて、日々努力を続けています。

 

 その中で、取材する側も気を付けなければいけないのは、ここで大きく伸びるチームや飛躍を遂げる選手たちが数多くいるということです。常に情報をインストールし、必要とあらば現地に足を運ぶ。その積み重ねがこれまで日の当てることのできかった逸材たちの将来につながるのであれば、こんな嬉しいことはないと私は常々思っています。

 

 そして2018年も高知県の高校生で逸材を発見することができました。その人とは高知東で最速140キロを出す右腕・野村 隆喜(のむら・たかゆき、3年・投手・右投右打・179センチ70キロ・高知市立潮江中出身)です。先日の練習試合・梼原戦ではじめて登板を見せて頂いたのですが、スケール感は想像以上でした。

 

 「フォームに悩んでいたが、最近になって大谷 翔平さん(MLBエンゼルス)のテイクバックを参考に腕を振ることを意識してよくなった」ストレートは当方の簡易スピードガンでも130キロ中盤をマーク。かつ腕が振れることでスライダーやカーブ、チェンジアップなどの落差量もより大きなものに。 

 制球力に難を抱え、5月の県総体まではエースナンバーを一度も背負ったことがない野村投手ですが、この試合での先発5回・74球・被安打1・四死球4・奪三振5・無失点の内容を見ると「能力的には伊野商で監督をしていた時に指導した山中 智貴(元・高知ファイティングドッグス)より上」と高知東・北岡 茂監督が話すのもうなずける出来でした。

高知市立潮江中同級生・市川 悠太(明徳義塾)を目標に

豪快なフォームで投げ込む高知東・野村 隆喜(3年) 

 そんな野村 隆喜投手は福岡市立姪北小時代に父がヘッドコーチをしていた姪北ブラックベイスターズ(軟式)で野球をはじめ、中学入学と同時に家庭の都合で高知県に引っ越し高知市立潮江中へ入学。そこでは高知県を代表する2投手との出会いがありました。

 

 1人は高知追手前のエース左腕・岡林 倖生(3年)。そしてもう1人はご存知、先日の沖縄県高野連招待試合で自己最速148キロをマークした明徳義塾・市川 悠太(3年)。特に市川投手に対しては「悠太もがんばっているから、自分もがんばれる」と今も目標とする存在です。

 

 先の県総体ではリリーフ登板し市川投手と投げ合う中で「明徳義塾は2巡目まではそこそこ抑えることはできても、3巡目以降にどう抑えるかが課題」と語る野村投手。「もう1つ新しい変化球も使えるようにして、勝てる投手になりたい」先にある明徳義塾へのリベンジ。そして「大学に行って自分の能力をさらに伸ばしたうえで考えていきたい」夢の舞台への実績づくりへ。7月14日(土)開幕予定の高知大会では、明徳義塾の9連覇への動向と共に中学時代も高知東でも「第3の男」だった野村 隆喜投手がどんな形で右腕を振ってくれるかにも注目したいと思います。

(文・寺下 友徳)


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