〜 独立はNPBへの近道だ 〜 独立リーグの今に迫る!

「40名」
 これは、過去5年で独立リーグからドラフト指名にかかった選手の人数である。
 日本に独立リーグができて15年。もう1つのプロ野球(四国アイランドリーグplus/ルートインBCリーグ)は、確実にNPBへの人材供給源になってきている。

 今シーズン1000本安打を達成し、さらに1000試合出場を記録した、過去に2度の首位打者を獲得している角中勝也(高知ファイティングドッグス)を筆頭に、侍ジャパン選出経験もある又吉克樹(香川オリーブガイナーズ)、独立リーグ出身者として初めてFA資格を獲得した三輪正義(香川オリーブガイナーズ)。
 また、今シーズン巨人でブレイクし、チームの最多盗塁(2019年9月14日現在)の増田大輝(徳島インディゴソックス)など注目を集める選手も増えてきた。

 もはやドラフトを語る上で、無視できない存在になってきている独立リーグは、2019年現在、四国アイランドリーグplusとルートインBCリーグ含めて15球団ある。

 独立リーガーの給与は月に10万円程度。またオフシーズンはシーズンとは違い、給与がでないため各自でバイトをしながら、練習に取り組む。大学や社会人と比較して経済的に苦しい環境であることはいなめないが、独立リーグは大学や社会人野球と違い1年目からドラフト対象となる。自分が一番旬な時期に評価されるのが最大限の魅力だ。1日でも早くNPBを目指す高校生にとっては進路の一つとして視野に入れる価値はあるだろう。

15球団のドラフト実績と注目選手

岸潤一郎(徳島インディゴソックス)  

 今回は、そんな独立リーグの15球団のドラフト実績と注目選手をピックアップしてみた。

【指名順位ランキング】 (2014年〜2018年)
1位:徳島インディゴソックス 9名(5年連続)※指名継続年数は6年連続指名実績
2位:石川ミリオンスターズ 7名(3年)
2位:香川オリーブガイナーズ 7名(3年)
4位:埼玉武蔵ヒートベアーズ 5名(1年)
5位:富山サンダーバーズ 4名(3年)
6位:新潟アルビレックス 3名(3年)
7位:福井ミラクルエレファンツ 2名(1年)
8位:信濃グランセローズ 1名
8位:栃木ゴールデンゴーグルズ 1名
8位:滋賀ユナイテッド  1名

 まず、直近5年で独立リーグ15球団の中で圧倒的な指名実績を誇るのは、徳島インディゴソックス。今年も、MAXは148キロながらリーグ一位の防御率を記録した高卒ルーキー・上間 永遠(柳ヶ浦)。内外野を守れて、勝負強いバッティング、そして2年連続30盗塁以上を記録した足が武器の岸 潤一郎(明徳義塾-拓殖大中退)。
 さらに、151キロ右腕・竹内 裕太(駒大高-鶴見大)など注目選手がいる。
 7年連続の指名はなるのか。独立リーグの育成の雄「徳島インディゴソックス」に注目したい。

 2位につけたのが、石川ミリオンスターズ。ルートインBCリーグの中で指名年数と人数で他球団を圧倒しており、BCリーグでNPBに一番近い球団だ。今年の候補選手の顔ぶれも、U23侍ジャパンにも選出経験があり、その強肩が魅力の喜多 亮太(敦賀気比-セガサミー)。 即戦力としての評価が高い永水豪(嘉穂東-明星大) 、昨年まで徳島球団に在籍し現在、韓国のSKワイバーンズで2019年KBOのセーブ王が確実視されているハ・ジェフンなみの驚異の回転を誇る矢鋪翼(金沢向陽)、BCリーグのスピードスター・神谷塁(北山-ビック開発ベースボールクラブ)など多彩だ。

 同じく過去5年で7名の選手をドラフトで輩出し同率2位につけた香川オリーブガイナーズ。
 リーグNo.1の強肩捕手・三好 一生(丸亀-駒澤大)。また、シーズン途中にアメリカキャンナムリーグに移籍をし30試合に出場。打率339と活躍した昨年のリーグ首位打者・妹尾克哉(神戸国際大附)。中日の又吉の弟で兄同様にサイドから140キロ後半のストレートを投げ込む又吉亮文(浦添-環太平洋大)なども指名を待つ。

 そして4位が埼玉武蔵ヒートベアーズ。
 球団設立時になんと5名のドラフト指名実績を作り、注目をあびた球団から4年ぶりの指名の期待がかかる。
 イム・チャンヨン(元ヤクルトスワローズ)2世といわれる 松岡 洸希(桶川西)。サイドスローからの球の威力はもちろん、19歳という若さに加えて投手を初めてまだ1年。肩もすり減っていない。成長スピードが速く、一気にNPBの舞台まで駆け上がることが期待される投手だ。

 また新潟アルビレックスは3年連続指名実績があり、チームとして一気にブレイクしそうな予感も。昨年もドラフト候補に名前があがりBCリーグを代表する投手・長谷川凌汰(福井商業-龍谷大)を中心に、複数名指名の期待がかかる。
また他の球団にも注目されていないだけで候補選手が多数いる独立リーグ。
近年インターネットが普及し情報過多でもはや「隠し玉」はいないと言われているドラフト会議だが、「隠し玉」は独立リーグに確実にいる。

独立リーグにくる選手の球歴は本当に様々だ。高校時代の実績は関係ない。強豪校に所属していた選手もそうでない選手も、レギュラーだった選手もそうでない選手も。これからチャレンジしたい球児達の進路の一つとしてぜひ視野に入れ、機会があればチャレンジしてもらいたい。独立リーグにはチャンスがある。

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