群雄割拠の大阪。大阪はまず浪華商が牽引してきた。浪商を追って、1960年代から興國、大鉄(阪南大高)、明星、北陽(現・関大北陽)が台頭。1970年代では北陽が引っ張り、1970年代後半からPL学園が台頭。一時代を築くようになる。

 そして1980年代後半から上宮、1990年から大阪桐蔭、近大附が出てきて、そして21世紀に入ってからも、PL学園が甲子園に出場していたが、2010年以降から大阪桐蔭、履正社が牽引する流れとなっている。

 今回は2020年の大阪の勢力図について紹介をしていきたい。


大阪の勢力図を紹介!大阪だけではなく、全国の第一勢力の大阪桐蔭と履正社
 まず大阪の第一勢力といえば、大阪桐蔭、履正社であることは間違いない。

2017年から3年連続でこの2校のどちらが甲子園優勝をしている。

2017年春 大阪桐蔭
2018年春夏 大阪桐蔭
2019年夏 履正社

さらに2010年からどちらが甲子園に出場をしている。

2010年春 大阪桐蔭 夏 履正社
2011年春 履正社
2012年春 履正社、大阪桐蔭 夏 大阪桐蔭
2013年春 履正社、大阪桐蔭 夏 大阪桐蔭
2014年春 履正社 夏 大阪桐蔭
2015年春 大阪桐蔭
2016年春 大阪桐蔭 夏 履正社
2017年春 大阪桐蔭、履正社 夏 大阪桐蔭
2018年春 大阪桐蔭 夏 大阪桐蔭
2019年春 履正社 夏 履正社
2020年春 履正社、大阪桐蔭

 チームの強さだけではなく、選手の力量もトップクラス。大阪桐蔭と履正社は全国の第一勢力に入っていてもおかしくない。

そんな両校は2010年から22回対決している。

2010年春 準々決勝 履正社3-0大阪桐蔭
2010年秋 決勝 大阪桐蔭 6-4 履正社
2011年夏 準決勝 大阪桐蔭 5-1 履正社
2012年春 準決勝 大阪桐蔭 5−4 履正社
2012年夏 決勝 大阪桐蔭 10−8 履正社
2012年秋 決勝 履正社 3−1 大阪桐蔭
2013年春 準決勝 履正社 9−5 大阪桐蔭
2013年夏 決勝 大阪桐蔭 5-1 履正社
2013年秋 4回戦 履正社 13 - 1 大阪桐蔭
2014年春 決勝 大阪桐蔭 8−5 履正社
2014年夏 準決勝 大阪桐蔭 6−2 履正社
2015年春 準決勝 大阪桐蔭 10−4 履正社
2015年夏 2回戦 大阪桐蔭 5−1 履正社
2015年秋 準決勝 大阪桐蔭 2−1 履正社
2016年春 決勝 履正社 6−1 大阪桐蔭
2016年秋 準決勝 履正社 7−4 大阪桐蔭
2017年選抜 決勝 大阪桐蔭 8−3 履正社
2017年夏 準決勝 大阪桐蔭 8−4 履正社
2017年秋 決勝 大阪桐蔭 9−2 履正社
2018年夏 準決勝 大阪桐蔭 6−4 履正社
2018年秋 決勝 履正社 5−2 大阪桐蔭
2019年秋 決勝 大阪桐蔭 9−6 履正社

 しかし西谷監督や大阪桐蔭OBたちに取材した時、口を揃えてこう語る。
「大阪を勝ち抜くのは本当に難しい」
 勢力図を振り返ると、ハイレベルなチームが揃っている。第二勢力〜第三勢力について紹介したい。

第二勢力〜第三勢力、公立校ランクを紹介!

大阪第二勢力

 【第二勢力】
東海大仰星、金光大阪、大体大浪商、近大附、大阪商大堺

 東海大仰星は、上原浩治投手の母校で有名だが、昨夏はベスト4。昨秋はベスト8。毎年投打でレベルが高い選手を育てている。

 金光大阪は昨夏大阪桐蔭を破り、決勝進出。2016年にも決勝進出をしており、昨秋4位と、安定して実績を重ねている。

 大体大浪商は2015年夏準優勝するなど、毎年上位に食い込む強豪。2016年のエースだった西田 光汰(JR東日本)など卒業生にも逸材が多い。

近大附は2018年夏甲子園出場。2019年春は大阪桐蔭を破る活躍。2019年夏もベスト4。毎年躍進を見せる強豪。現在では関西地区の逸材だけではなく、関東から志の高い中学生が近大附の門を叩いている。

 大阪商大堺は、2015年秋には大阪桐蔭を下して優勝。2018年夏には南大阪準優勝。毎年上位に食い込んでいる強豪だ。

【第三勢力】
関大北陽、大阪偕成、初芝立命館、箕面学園、大阪商業大高
 ・関大北陽
2016年夏に大阪桐蔭を破るなど、昨夏は8強、2018年春は準優勝するなど非常に実力がある。毎年、投打で実力ある選手を育て上げており、卒業生たちも大学、社会人で活躍を見せている。
・大阪偕星学園
大阪偕成学園は2015年夏甲子園出場。2018年秋は近畿大会出場。昨年のエース・坪井悠太は徳島インディゴソックス入団。特に投手育成に長けており、毎年140キロを超える好投手を育成している。
初芝立命館 昨秋3位で近畿大会出場。恵まれない環境の中で実力をつけている。打力の高い選手が多い。
箕面学園 広島の床田投手の母校でもある箕面学園は2019年春に準優勝。守備型のチームを作り上げている。
大商大高
昨春、履正社を下し、その勢いで優勝。秋もベスト16入りしている。身体能力が高い選手が多く、この夏も楽しみなチームであることは間違いない。

 他には2016年秋に近畿大会に出場した上宮太子、2017年夏ベスト4の上宮、ベスト8〜16圏内の近大泉州も入るだろう。

【公立校のランキング】A 汎愛、大冠、桜宮
B 池田、北野、岸和田
C 寝屋川、八尾、信太、吹田、香里丘

近年、上位に進出している汎愛は公立校の中でも実績はダントツ。吉田 大喜(東京ヤクルト)を輩出した大冠は2017年夏準優勝。そして桜宮は2016年夏にベスト4。昨年も夏、春とベスト8入り。またOBも矢野燿大監督(阪神)の母校でもあり、プロ野球選手、高校野球の指導者など数多くの著名なOBがいる。

 こうして勢力図を追ってきたが、大阪は完全に大阪桐蔭、履正社の2強態勢に入り、それを追う学校も強いチームが多い。大阪桐蔭、履正社は現代っ子に合わせた組織マネジメントを行ってきた。この構図は崩れないではないかと考えられる。

 2020年はぜひ大会が開催され、熱い戦いが繰り広げられることを期待したい。


(文=河嶋 宗一)

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