健大高崎が投打で圧倒し、作新学院に勝利

中田隼哉(健大高崎)

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 7月12日、健大高崎vs作新学院と関東大会と思わせる実現した。

 健大高崎はエース・下 慎之介が先発。また作新学院は昨年のU-18代表でプロ注目の外野手・横山 陽樹が1番キャッチャーでスタメン出場した。

 試合はエース・下が1回表、一死二、三塁のピンチを招きながらも、4番加藤を138キロの内角直球で詰まらせ、二直。5番高工を空振り三振に打ち取り、ピンチを切り抜けた。

 健大高崎打線は作新学院の先発・田中を攻め立て、5番中田 隼哉の中前適時打で2点を先制。またセンター・鈴木が中田の打球に対して飛び込んで捕っていったため、打球は後ろへ転々。中田は三塁へ。また、6番橋本の適時打で3点目を入れた、その後も小刻みに点を重ね、5回まで5得点。

 エース・下は常時130キロ〜135キロ前後(最速140キロ)の直球に加え、120キロ前半のスライダーは横や斜めに沈んだりするなど様々な変化をする厄介な球筋で、また110キロ前後のカーブを低めに集め、5回2失点の力投。今では140キロ中盤の速球を投げる左腕と比較すると球速面では劣るかもしれないが、下の良さは球速表示以上に勢いのあるストレートを投げられ、思わず詰まらせるような威力があること。また高速系の変化球が加わり、去年よりも投球の幅が広がっている。ただ、制球には苦労した感じがあり、下自身も「この日はまだまだです。悔やんでいた。下は自粛明けからこの試合を含めて2試合しか登板できていない。実戦派の下にとっては残りの期間で、実戦感覚をつかんで持ち味を発揮していきたい。

 作新学院の横山についてはまた別の機会で触れたいと思うが、作新学院は毎年野手のレベルが高い。体幹を使って全身でスイングすることができる打者が多く、打球の1つ1つが速い。その中で目を引くのが3番鈴木蓮、4番・加藤慎一だろう。鈴木蓮はどっしりとした構えから内回りで、下半身をしっかりと回転させた高度な打撃技術を持ったパンチ力抜群の左打者だ。横山と比べるとスイング軌道に無駄がなく、木製バットでも十分打てる体の使い方をしている。脚力も高く、スローイングも強い。今後も見逃せない逸材だ。

 また加藤は攻撃的な打撃スタイルも含め、強肩が光る三塁守備も魅力的だ。

 この試合は健大高崎が小刻みな攻撃で作新学院を圧倒し、7対3で快勝。青柳博文監督によると、この夏の独自大会、交流大会は3年生だけで臨むことが決まっている。

 特に打撃面の内容は素晴らしく、甘い球を逃さない技術の高さは上位下位関係なく、緊張感をもってプレーができていた。

 攻守の内容を含めて、まさに昨秋の関東王者と思わせるものだった。

(取材=河嶋 宗一)