画像は2019年シーズン、J1リーグ戦での集客数が浦和レッズに続いて2位だったFC東京のホーム、味の素スタジアム(多目的スタジアム)、陸上トラックをケアしている様子がよく分かる

 

サンフレッチェ広島では、第18回 サンフレッチェ広島サポーターズ・カンファレンスの参加者を募集している。サポーターズ・カンファレンスにはサンフレッチェ広島の役員、関係者が出席する。サポーターにとってはクラブ側に直接、声を届ける場になる。

2020年1月25日(土)、広島広域公園の第1球技場会議室で開催される。

第17回のカンファレンスは2カ月遅れの2019年3月23日に開催された。今回は開催時期が元に戻った。

第17回の議事録はサンフレッチェ広島のオフィシャルサイトで閲覧できる。

その中で山本拓也社長はこう述べている。

・2017年度の売り上げは34億2,400万円。現在のJ1クラブの平均収入は40億円。我々はその40億円に達していないクラブ。

・昨年の平均観客動員が約1万4,400人。J1平均は約1万9,000人。4,600人足りない。何としてでもお客さまに足を運んでいただけるようなスタジアムづくり、チームづくりを進めたい。

残念ながら、このあと発表された2018年度(18年2月〜19年1月)の売上高は33億6,600万円。当期純損失2億7,700万円が出て7期ぶりの赤字だった。

Jリーグの収支は複雑であり、ここでは触れないが、シンプルなのは入場者数が増えれば収入も増える、ということだ。また、入場者数が増えないと物販販売収入も広告収入も増えない。

2018年シーズンの平均入場者数は「約1万4,400人」とあるが2019年のそれは1万3,886人でさらに前年を下回った。

山本拓也社長以下、クラブとしてはカップ戦も含めて「年間30万人集客」を目標に掲げてきたが、J1のリーグ戦17試合で計23万6,063人。

ACL5試合で2万2,730人。

YBCルヴァン・カップ1試合で5,607人。

合計で26万4,400人。1割以上、目標を下回った。

何度も引用するが、今季J1リーグ戦1試合平均で2万4,000人以上を集めたのが以下の5クラブで、サンフレッチェ広島との差は大きい。

表の見方

・左端番号はJ1各クラブの順位、そしてクラブ名

・最後の数字はシーズン合計入場者数

・クラブ名に続く番号は今季の各クラブホームゲーム平均入場者数の順位、その右の数字が平均入場者数で、そのあとに続く数字がホームスタジアムの大まかな収容可能人数、名古屋は今季の開催場所を考慮して2つのスタジアムを併記した。

・専用はサッカー専用、球技はサッカー以外の球技でも使用、陸上とあるのは陸上トラック併設、よって専用、球技とあるスタジアムには陸上トラックはない。そのあとのRはラグビーW杯12会場の中で7会場あったJリーグホームスタジアム

・3万0回とあるのは今季J1リーグ戦ホームゲームで集客数3万人越えなし、よって浦和は9度も3万人越えを記録したことになる。4万人、5万人、6万人も同じ。

1)横浜M 5)27,010−72,327 陸上R  3万5回 4万1回 6万1回 10 459,168
2)FC東京2)31,540−49970 陸上R 3万8回 4万1回 536,187
7)G大阪3)27,708−39694 専用 3万6回 10 471,034
13)名古屋4)27,612−45,000 専用R (27,000陸上)3万6回 4万2回 10 469,397
14)浦和 1)34,184−63,700 専用 3万9回 4万2回 5万2回 10 581,135

6)広島 17)13,886−45,000 陸上 3万0回 10 236,063

J1集客力ベスト5のクラブは、すでにリーグ戦だけで45万人ラインを突破している。

しかもトップの浦和はACLも決勝まで行ったため集客が大きく増えた。

グループステージ3戦で6万3,059人を集め、ラウンド16へ。

そこから2万741人、2万8,533人、3万68人を集めて決勝では5万8,109人を集めた。

合計で7戦20万510人。人数だけ見ればACLだけでサンフレッチェ広島のJ1での17戦分(23万6,063人)の85パーセントに達している。

サンフレッチェ広島のACL5試合計2万2,730人は1試合平均にすれば約4,500人止まり。本田圭佑のいたメルボルン・ビクトリー戦で8,968人を集めたが、それがなければたいへんなことになっていた。

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それぞれのクラブが抱える課題や地域性、スタジアムの良し悪しはこの際、置いといて、あくまで数字だけを見れば、J1リーグ戦1試合平均で3万人を超えるのが浦和レッズとFC東京。

あとの3クラブも平均3万人越えを目指して策を講じてくるだろう。

当たり前の話だが、「平均3万」を目指すなら、「3万人以上」の日を何度も”企画”(祭りの仕掛け)することが必要になる。もちろんそれがとてもたいへんなのではあるが…

「広島では無理…」では決してないはずだ。

ガラガラだった旧広島市民球場時代から一転、カープの本拠地・マツダスタジアムは今や甲子園や東京ドーム、福岡ヤフオクドーム(2020年シーズンより福岡PayPayドーム)に次ぐレベルの集客力を維持している。

ひろスタ!特命取材班