画像はNHK総合より、画面右上に「東京五輪の聖火日本に到着」のサイドスーパー。そのまま番組内でIOCバッハ会長のオンタイムの発言が紹介されるという究極の展開、時刻表示は11時52分になっている…

ある意味、衝撃的過ぎる放送になった。地上波NHK総合チャンネル。3月20日午前11時からの「東京五輪の聖火到着」特別番組の最中に「IOCバッハ会長、通常開催以外の可能性に触れる」のニュースが流された。

もう”無理”と分かっていてこの番組にゲストとして呼ばれた北島康介さんらは大変だ。なるべく今のバックグラウンドに配慮したコメントを繰り返していた。もう、予定どおりの開催はないものとして…

「第二次世界大戦以来の挑戦」

ドイツのメルケル首相の18日夜ニュース(現地時間)での言葉だ。日本時間では19日早朝。

同じころ、米国のトランプ大統領は自らを「戦時下の大統領」と言った。安倍首相だけが「完全な形で」と言い続けている。進軍ラッパを鳴らしながら…

「人類が新型コロナウイルスに打ち勝つ証として東京オリンピック・パラリンピックを完全な形で実現するということについてG7の支持を得たところです」(安倍首相)

もちろん「完全な形」の裏にはいろいろな意味があるだろう。開催予定日が変わることは「完全な形」には影響しない、という意味も多分に含まれていると、みんな(テレビ、新聞報道の見出しだけが判断材料の国民以外)もう理解している。

平時ではない。「有事」だと大勢の関係者が言っている。


ひろスポ!記事にも2月29日の時点で「有事」の文字が…
マツダスタジアムでの抽選券配布前に、新型コロナウイルス窓口相談数急上昇…すでに広島県内64件のコロナ検査実施(2020年2月29日掲載)


新型コロナウイルスの存在が分かってほどなく、そういう声は上がっていた。

それを安倍首相と日本オリンピック委員会、大会組織委員会は「平時」と同じように乗り切ろうとしてきた。

だが「戦時」という言葉まで出てきてはもうおしまいだ。

戦時と平和の祭典は正反対の関係にある。

おそらく人工的に中国当局が作り出した新型ウイルスは80歳代の致死率がずいぶん高い。各国要人を”仕留める”にはもってこいだ。

そんなもので日本の五輪・パラリンピックが台無しにされたのなら、日本は中国にしかるべき対応を迫るべきだ。

今すぐ「武漢ウイルス」あるいはトランプ大統領に倣い「中国ウイルス」に呼称を統一するべきだ…???

新型コロナウイルスの問題が広がりを見せる中で、この状況を旧日本軍の第二次大戦に向けた姿勢にオーバーラップさせた寄稿も見られた。

今やまったくその通りになった。

19日、日本オリンピック委員会理事でソウル五輪女子柔道銅メダリストの山口香さんは朝日新聞の取材に対して、アスリートファーストなら大会は延期すべき、との考えを伝え、こんなことを言っている。

「コロナウイルスとの戦いは戦争に例えられているが、日本は負けると分かっていても反対できない空気がある。JOCもアスリートも『延期の方が良いのでは』と言えない空気があるのではないか」(朝日新聞記事よりそのまま抜粋)

実はこれと似たような話が”この広島”にもごまんと転がっている。

規模も置かれた状況も東京とは大きく異なるが、ほとんど議論が表に出ないまま開幕した「ひろしまはなのわ2020」などは、その最たる例だろう。

広島県内ではこの日(20日)、二人目の新型コロナウイルス感染者の存在が明らかになりつつある。

広島県も広島市も、最初の感染者について、その発見も遅れたし、その行動範囲(感染の可能性がある期間にどこで何をしたか?)をほとんど明らかにしなかった。病院名さえ伏せている。

あとから、何もなくて良かった、と言えるのがもちろん理想であり、そのために関係機関は手を尽くさなければいけない。

広島は市民・県民の生命と財産に対してガードが甘すぎる。豪雨災害などで多くの犠牲を出しても、また同じことの繰り返し。松井市長と湯崎知事に任しておくと、またとんでもないことにならないとも限らない。

東京五輪・パラリンピック。

平和の祭典は”この広島”にも大いに関係する一大イベントである。

”我々”はこの問題に本気で取り組む必要がある。

なぜか?

その理由が分からぬ人たちは、”この広島”のスポーツ100年がいかなるものであったか、をしっかり見つめ直す必要がある。

前回東京五輪の最終聖火ランナーが「アトミック・ボーイ」だったことも含めて…

ひろスタ特命取材班

※この記事内容は福山平成大学で開講中の「広島スポーツ学」講義内容を引用しました。