画像は「無観客」のマツダスタジアム…


NPB vs パ・リーグ…

こんなことを綴ると、またNPBから「法的な措置の検討も辞さない」と警告されるのだろうか…

 

ひろスポ!では4月23日に次の記事をアップした。

無観客具体化のJリーグ、「今後考えられていくと思う」と無策のNPB、使用料嵩む日本ハム、ヤクルト…そして広島や楽天は?

 

 

この記事の中ではJリーグの動きに比べると緩慢に思えるNPBの状況について綴り、以下のように記した。

 

>2004年の教訓から一枚岩になったパ・リーグでは、新型コロナウイルスに対してもある程度、協調した動きを見せているが、セ・リーグからはそれすら感じられない。

>プロ野球の今後を最終決定するのはオーナー会議だ。その議長を務める楽天の三木谷浩史氏は、これまでのところ”沈黙”を守っているようだが、背に腹は変えられぬ状況となる中で何等かのアクションがあってもおかしくないのだが…

 

…すると4月28日午前10時55分、ヤフーニュースに以下のヘッドラインの記事がアップされた。

Smart FLASH
プロ野球、コロナで「無観客開幕」めぐり巨人・阪神が孤立

 

 

この中ではやはり楽天やソフトバンクの球団としての考え方、セ・リーグ勢の足並みの乱れが指摘されいた。

…なのでひろスポ!でも同日(28日)に以下の記事をアップした。

 

王会長の16球団構想に楽天モンキーズ…そして新型コロナウイルス、巨人は?広島は?DeNAは?球界再々編はパ・リーグから起こるのか…


 

すると…

 

4月30日午後10時14分「配信」のヤフーニュースで…

日本野球機構、週刊誌「フラッシュ」記事の取り消し求める(読売新聞オンライン)の記事がアップされた。その3分前には読売新聞オンラインでもアップされている。


 

この記事の中では、「NPBと12球団の総意」として、FLASHに書かれている内容、特に「  」の発言に対して「事実無根のストーリーに基づく明らかな誤報」ということが強調されている。

FLASHの報じたところをカンタンに言えば一枚岩のパ・リーグに対してセ・リーグの方はそれぞれの思惑があってまとまらない、開幕することに対して慎重なパ・リーグとそうでないセ・リーグ、となる。

そこらあたりのことがNPBではNGだ!ということになる。

読売新聞の記事の中では、FLASH発行元の光文社に対して「記事の全面的な取り消しと謝罪文の掲載などを求める通知書を送付」したことや、NPBの井原事務局長が「同社に送付した通知書を報道各社に公表した」となっている。

これに呼応するように、ヤフーニュース5月1日午前5時30分にスポニチアネックスの関連記事がアップされ、6時35分には日刊スポーツの記事がアップされている。

 

先の「NPBと12球団の総意」との発言も井原事務局長のものだ。だからパ・リーグも含まれている。

 

それにしても大型連休中にはどのメディアも特別対応する。やがて消えゆくであろうコンビニのブックスタンドに並んでいる書籍も「特別号」だ。

この手の雑誌では、極端な話、あること、ないこといろいろなネタが乱舞している。FLASHの記事もそう考えればよさそうなものだが、今回はそうはいかなかったようだ。

それどころか目くじらを立てなような対応ぶりになっている。逆にそこに違和感を感じるのはひろスタ特命取材班だけだろうか?

 

パ・リーグがセ・リーグの動きに先んじているのは間違いない。FLASHもそんなスタンスだ。

 

事実、3月31日にあったパ・リーグ社長会(オンライン)では、全球団社長が「4月24日の開幕は難しい」との見方で一致した。このことが報じられた際には大きなインパクトがあった。パ・リーグだけで、そう言い切ったからだ。同時に、143試合開催にこだわらないこともそこで申しわせた、となっている。

この時、ソフトバンクの後藤芳光オーナー代行兼球団社長は「開幕の時期は見えないし、この環境を重く見ている。チームが活動を休止したり、12球団の公平性も確保できていない」とコメントしている。

ここで興味深い証言が出ている。NPBの保科パ・リーグ統括は「4月24日開幕の再々延期希望は聞いていない。3日に話すものだと思っていた。パ・リーグからの意見という感じでしょう」とスポーツ紙の取材に答えている。パ・リーグ社長連合の話を”聞いてないよー”というリアクションだ。

要するにパ・リーグの「総意」がNPBの「総意」より先行し始めたのがこのタイミングだ。

球界の動きとしてはその後…

4月2日、セ・リーグ臨時理事会開催

4月3日、12球団代表者会議開催

同日、NPBはホームページで「4月24日の開幕を目指すことは困難である」と発表。斉藤コミッショナーの次のコメントも掲載された。

「当初、強く希望していた143試合の実施も、ある程度試合数を減らすことも検討せざるを得ないと思っています。その際はレギュラーシーズンの公式戦を最優先に、限りなくシーズンの価値を損なわないよう議論を重ねてまいります」

 

それから2週間後の4月17日、今度は12球団代表者会議で「日本生命セ・パ交流戦」の中止が決定。5月中の開幕も断念することが決まった。交流戦は、2004年の球界再編問題を反省材料に始まった。両リーグが仲良くやりましょう!ということだった。

それがなくなり、ではこの先、どうするか?両リーグの考えを擦り合わせていくべきなのに、そうした発言は両リーグ担当者から上がってこない。パとセの一体感がまた薄れてきたようにも取れる。

そんな中でFLASHの記事が出た。だから大きなインパクトがあったのかもしれない。

 

さて、この記事の冒頭に記したNPB vs パ・リーグ…はハナから矛盾する。

NPBの役員名簿には斉藤コミッショナーの名前が代表理事のところにあり、以下理事には12球団代表者の名前が記されている。

ただこうして3月末以降の流れを見ていくと、NPB全体の動きがパ・リーグに引っ張られているように見えなくもない。

 

それにしても、FLASH記事について、名指しされている球団のひとつである阪神サイドからはこの件に関してノーリアクション?

いずれにせよ2004年以来の危機に直面している日本球界は、目に見えないコロナとの戦いで再びその力量を試されていることになる。

ひろスタ特命取材班