画像は強打の捕手を目指す坂倉

 

8月4日 〇6−3 ヤクルト 神宮球場
通算14勝19敗4分け(首位巨人に8差変わらず、中日と入れ替わりで5位浮上)
18時00分開始・3時間44分、4,919人
相手先発 高梨6回3分の2、8安打2失点
本塁打 長野1号③、田中広4号③

一番センター西川
二番セカンド菊池涼
三番レフト長野
四番ライト鈴木誠
五番ファースト松山
六番キャッチャー坂倉
七番サード堂林
八番ショート田中広
九番ピッチャー九里4回80球7安打3失点(自責3)
高橋樹
薮田H
塹江〇(16試合2勝1敗)
フランスアS(16試合1敗2S)

 

 

広島先発の九里は毎回の先頭打者走者、という苦しい内容で80球交代。ヤクルトの高梨も毎回安打で7回二死まで投げて交代。

佐々岡、高津の両投手監督にとっては厳しい展開で、試合時間は3時間44分にも及んだ。

広島はそんな中、七回の二死一、二塁でヤクルト2番手マクガフの代わりバナを長野が叩いて同点3ラン。さらに八回には3人めの清水から田中広が決勝3ラン。

ただ、広島に7月12日以来となる今季3度めの2連勝、プラス最下位脱出もたらしたしたのは若いバッテリーである。おそらく広島首脳陣も手ごたえを感じていることだろう。



巨人戦の連敗を5で止めた坂倉―遠藤のU22バッテリーに続いて、この日は九里降板のあと、二軍再調整を終え呼び戻された高橋樹がマウンドに上がった。U23バッテリーだ。

五回、高橋樹は一死から村上に詰まりながら中前に落とされた。二死となって打席に宮本。その初球で村上はスタート。坂倉が刺した。

九里―坂倉の時は2度も走られた。しかも村上の打席の時に、だ。広島市民球場で赤ヘルを応援しつつ育った高津監督は、広島より広島らしい野球をする。

続く六回、高橋樹は3者でヤクルト打線を抑えた。これが両軍通じて初の3者凡退だった。

エスコバー、そして九里から適時打を含む2二塁打の西田でも広島首脳陣は高橋樹を代えなかった。右打者の被打率は4割近いが、そんなことを気にしていたらいつまでたっても成長できない。推定年俸750万円、高卒5年め左腕に、もう時間はないし広島首脳陣も2月からそういう目で見守ってきた。



七回から登板した薮田が二死一、二塁のピンチを招くと佐々岡監督はまたU23バッテリーにスイッチした。

今度は推定年俸850万円の塹江だ。いきなりの村上との対戦はワイルドピッチと申告敬遠で二死満塁、そしてフルカウント。7球め、胸元への快速球が山崎のバットに空を切らせ、ズバンという重たい音とともに坂倉のミットに収まった。

八回、田中広にバットの方でも内野安打で繋いだ坂倉はこの日3安打。打率は.394に達し、堂林もびっくり?だ。それだけの素質があることは緒方前監督もすぐに見抜き、それゆえ外野手も兼任という時期もあった。

ところがそれは逆効果。なぜなら坂倉は1年目から一軍でのリードについて猛勉強を始めていたからだ。この日も、球威がある方ではない高橋樹のリードでも真っすぐ主体で攻めた。最後に山崎を空振り三振に仕留めた150キロはU23バッテリーの底力…

マツダスタジアムでの中日戦で、ホームタッチアウトのはずがセーフの判定に苦渋の表情だった曾澤は、東京ドームで頭部死球のアクシデント。それと相まって増えていく借金の数を、スタメンマスクの坂倉が2つ減らしたことになる。(ひろスポ!・田辺一球)