画像は戦況を見つめる広島ドラゴンフライズの堀田剛司ヘッドコーチ(資料画像)
6連敗中だった名古屋ダイヤモンドドルフィンズに完敗の広島ドラゴンフライズは17連敗、1試合平均マイナス11点30試合でマイナス331点の現実
……
B1第18節(1月27日)
広島ドラゴンフライズ 64−90 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ
1Q:11-26
2Q:22-19
3Q:17-19
4Q:14-26
会場:広島サンプラザホール
観衆:948人
【スターター】
広島:ジャマリ・トレイラー、トーマス・ケネディ、朝山正悟、グレゴリー・エチェニケ、田渡凌
名古屋D:齋藤拓実、ジェフ・エアーズ、安藤周人、レオ・ライオンズ、中東泰斗
【主なスタッツ】
広島ドラゴンフライズ(4勝26敗)
◆得点
トーマス・ケネディ 20点
ジャマリ・トレイラー 13点
グレゴリー・エチェニケ 7点
古野拓巳 7点
◆リバウンド
グレゴリー・エチェニケ 11リバウンド
トーマス・ケネディ 5リバウンド
ジャマリ・トレイラー 3リバウンド
◆アシスト
古野拓巳 4アシスト
田渡凌 2アシスト
名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(17勝13敗)
◆得点
齋藤拓実 23点
レオ・ライオンズ 17点
菊池真人 13点
◆リバウンド
ジェフ・エアーズ 10リバウンド
レオ・ライオンズ 9リバウンド
中東泰斗 8リバウンド
◆アシスト
齋藤拓実 7アシスト
レオ・ライオンズ 5アシスト
小林遥太 3アシスト
木下誠 3アシスト
もう語るに値しない結果となった。広島ドラゴンフライズの誕生以来、コート上での最大の危機、だ。17連敗。
2試合連続2点差負けのアウェー戦から中2日で立て直せるほどB1は甘くない。勝った名古屋ダイヤモンドドルフィンズは西地区トップ3。とはいえ、東地区では勝ち越しているチームが7あるが西地区は4しかない。
“西の横綱”名古屋ダイヤモンドドルフィンズは昨年末からアルバルク東京、宇都宮ブレックス、シーホース三河の強豪相手に6連敗。ヨレヨレ?で広島に乗り込んでの快勝だ。広島ドラゴンフライズは息を吹き返すために使われたことになる。これ以上の屈辱はない。
これで名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦は、秋田ノーザンハピネッツ、富山グラウジーズ戦に続いての0勝4敗となった。これだけでもう0勝12敗…
名古屋ダイヤモンドドルフィンズの意気込みは第1クォーターの26得点という形になって表れた。
今の広島ドラゴンフライズに第1クォーターでの大差をひっくり返す余力はない。
観衆948人は広島サンプラザホールでのクラブB1最少記録。それでもブースターたちは期待を胸にアリーナにやってきたはずだ。コロナ禍の広島で元気をたくさんもらおうと…。勝ち負けよりも白熱したゲームを期待して…
みんなが大きな夢を持っていた昨年10月、今から3カ月前の広島サンプラザホール第6節、水曜日には1905人が詰めかけた。
結果は琉球ゴールデンキングスに72−74で惜敗。この時点で3勝7敗。
そこから20試合、ジャスト30試合を消化して未だに4勝止まり。
80失点未満、80得点以上でないと、広島ドラゴンフライズはこの長いトンネルを脱出して安定した戦いを続けることはできない。
広島ドラゴンフライズの得失点差マイナス331はもちろんB1ワーストで、1試合換算でのマイナス11が積もり積もったものとなった。
ハイレベルの東地区首位を行く宇都宮ブレックスは24勝6敗、得失点差プラス281。
同じく2位の千葉ジェッツは23勝7敗、同プラス308。
西地区首位を行くシーホース三河は22勝8敗、同プラス217。
B1は60試合制。広島ドラゴンフライズは千葉ジェッツやシーホース三河との対戦をまだたっぷり残している。
広島ドラゴンフライズ・堀田剛司ヘッドコーチ
(先週の)三遠戦に関しては手応えもあり、今取り組んでいることをしっかりやるという考えで今日のゲームに入った。前半の入り方も含めて、そのやろうとしている守備や攻撃でミスが多々あった。前半終了後にもう一度やろうと伝えたが、後半も攻撃に関しても間違えた動きをしたり、守備でもトラブルが多々あった。一番の敗因としては、ボールの動きを止められず(守備を)崩されてしまい、名古屋Dのシュート力のある選手たちにスリーポイントを確実に決められたところ。まず相手のボールの動きを止めることを徹底し、周りがその間にカバーする守備のシステムを変わらず突き通して、守備の強度を上げていきたいと思う。金曜日には横浜に移動し、試合があるので自分たちの悪かったところを金曜日の練習で選手たちに伝え、より良いパフォーマンスを出せるようにやっていきたい。
広島ドラゴンフライズ・アイザイア・マーフィー
ベンチに座っている時もチームメイトにエナジーを与えられるよう声を出し、意識していた、ベンチからチームメイトのプレーを見ていたが、やはり守備が自分たちの課題。(今日の試合も)崩されていた。チーム全員で守備を遂行しなければいけないと思った。
広島ドラゴンフライズ・古野巧巳
試合の出だし含め、自分たちのやりたい守備ができなかった。チーム全体として、この守備をやりきるという(意思の)共有ができなかったところが最初の流れをつかめなかった原因だと思う。それは出ている選手、出ていない選手に関わらずチームで共有を徹底してやるべきと感じた。
名古屋ダイヤモンドドルフィンズ・梶原信吾ヘッドコーチ
6連敗している中、アウェイで広島に勝てて、ほっとしている。今日の勝因はエチェニケ選手をチームとして止められたことと、ベンチメンバーも含めチームで戦えたこと。それが一番の要因だと思う。前半のターンオーバーなど、課題はたくさんあるが、一つずつ丁寧にやっていく。