尾上菊之助、史上初インド作品歌舞伎「極付印度伝 マハーバーラタ戦記」に挑む

尾上菊之助、史上初インド作品歌舞伎「極付印度伝 マハーバーラタ戦記」に挑む

 俳優・尾上菊之助(40)が、歌舞伎座10月公演で、ヒンドゥー教の聖典とされる古代インドの叙事詩「マハーバーラタ」を題材にした新作歌舞伎に挑むことが8日、分かった。歌舞伎の歴史上、インドの作品を扱うのは初めて。今年が日印友好交流60周年で、その一環で今月下旬に現地入りして名作舞踊を踊ることも決定。インドでの歌舞伎披露は40年ぶりとなる。

 歌舞伎史上初のインド作品のタイトルは、「極付印度伝 マハーバーラタ戦記」(青木豪脚本、宮城聰演出)に決定した。1日に40歳になった菊之助は、至難を覚悟の上で“前人未到”の世界に挑戦しようとしている。

 きっかけは2014年、この名作を扱った宮城氏の演出舞台を見たことから。古代の王族たちが織りなす物語に「人の存在意義とは何か。自分の意志だけではなく、神の思惑のような何か大きな力に動かされている」と深く共鳴。「これを歌舞伎に」の思いが、揺るぎない強固なものになっていった。

 菊之助は、太陽神の子で不死身の英雄「カルナ」を演じる。現時点で脚本は未完成だが、欲にまみれ、好き勝手に生きる人の世界に憤った神が“人間界”の再生を唱える幕開きになる方向だ。「インドの人々のとても大事なものを歌舞伎でやらせていただく。日本人がどう理解したのかを伝え、インドの方も見て楽しいものにしたい」。尾上菊五郎(74)らが共演。

 また今月下旬にはニューデリーの日本大使館で「道成寺」の地唄舞「鐘が岬」を披露することも決まった。インドで歌舞伎が披露されるのは、1977年のアジア公演以来40年ぶり。「普段からカレーは大好き」という菊之助も当日を心待ちにしている。

 15年には北京で行われた日中交流の公演で拍手喝采を浴びており、再び“文化の懸け橋”を担う。「節目の年にこのような機会に恵まれ光栄。日印は歴史的にも密接な関係があり、文化の交流は心の交流と思う。新作歌舞伎は、みなさんが互いの国をより理解するきっかけになれば」と語った。

 ◆マハーバーラタ 4世紀ごろに口伝でまとめられたとされる長大な叙事詩。インドでは「ラーマーヤナ」と並ぶ2大叙事詩で、ギリシャの「イーリアス」「オデュッセイア」と並び世界3大叙事詩とされる。王族間の権力闘争を軸に、神話、宗教、哲学、法律、道徳などがあらゆる分野に内容が及ぶことから、サンスクリット文学の最高傑作に挙げられる。

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