俳優・吉沢悠(41)と市原隼人(32)が3月15日放送のBS−TBS開局20周年記念ドラマ「伴走者」(午後7時)でダブル主演を務めることが15日、分かった。

 本作は、浅生鴨(あそう・かも)氏の小説「伴走者」(講談社刊)が原作。「伴走者」とは、視覚障がいのある選手が安心して全力を出せるように、選手の目の代わりとなって周囲の状況や方向を伝えたり、ペース配分やタイム管理をしたりする存在のこと。実業団陸上部をリストラされかけ“伴走者”となる淡島祐一役に吉沢が、元サッカー選手のブラインドランナー・内田健二役には市原が、ダブル主演で臨む。

 ブラインドランナーとして再起を目指す内田は、パラリンピック出場を目標に掲げ、淡島を伴走者として迎える。初めは何かとぶつかり合っていた二人だが、次第に信頼関係が生まれていくというストーリー。

 吉沢は、2000年12月1日のBSデジタル放送開局日に同局(当時BS−i)で放送されたドラマ「双方向冒険活劇 トレジャー!」に主演。一方、市原は18年12月1日のBS 4K開局日に放送された開局特番「〜世界・黄金ミステリー〜市原隼人 幻のスペイン財宝船を追え!」に出演。今回の開局20周年記念ドラマの制作にあたり、“BS−TBS開局の顔”と“BS−TBS 4K開局の顔”が強力タッグを組む運びとなった。

 今作が初共演となる2人。吉沢は市原について「熱い面と同時に、繊細な部分も感じる方。共演でどんな化学反応が起きるのか楽しみ」とし、市原は「役同様、現場では吉沢さんが自分にとってなくてはならない存在になるはず。吉沢さんを信じて、しっかりとみつめていきたい」と語っている。

 また、原作者の浅生氏は元NHK職員で、在職時の09年に開設した広報局ツイッター「@NHK_PR」が、公式アカウントらしからぬ「ユルい」ツイートで人気を呼び、“中の人1号”として大きな話題に。14年にNHKを退職し、現在は執筆活動を中心に広告やテレビ番組の企画・制作・演出などを手がけている。

 浅生氏はドラマについて、「一本のロープで繋がれるのは、一筋縄ではいかない二人の男たち。それぞれ複雑で面倒くさい性格を持つこの二人を、いつも冷たさと熱さの共存する演技を見せてくれる実力派の吉沢さんと市原さんが演じてくださると聞いて、ワクワクしています。淡島の抱える内面の葛藤を吉沢さんはどう見せるのか、目の演技が使えない内田を市原さんはどう演じるのか。ドラママニアとしては、そんなところも気になります」と期待を膨らませた。

 クランクインは1月下旬を予定。吉沢と市原は昨年12月からトレーニングをスタートし、撮影へ着々と準備を進めている。

 吉沢は「僕自身も含め、誰もが一度は経験したことのある、切ない想いが描かれている作品に出演するのは、楽しみでもあり挑戦です。今回は『人を感動させる』という基本に立ち返り、自分自身も感動しながら現場で過ごすことで、初心を思い出させてくれるような作品になるのではないかと思っています。見る方の心を打つ、熱量の高い、熱いドラマとして、2020年東京オリンピック・パラリンピックを後押しできたらうれしいですね」とコメント。

 また、陸上競技初挑戦という市原は「現在、撮影のために毎日走り、走ることに向き合っています。毎日走っていても、その日のコンディションによって走りが変わってくる。一歩を何千回、何万回繰り返す作業が、今とてもおもしろく、走らずにはいられない体になってしまいました」と明かし、「視覚障がい者のランナーという役は、難しい役どころですが、真摯に、純粋に、敬意を持って、のぞんでいきたいと思います。2018年の4K開局特番にも出演させて頂きましたが、自分は、常にパイオニア、先駆者であることが夢なんです。今回の作品でも、ドラマを通して、普段見ることができない感情や姿を皆様にお届けして、新たな視聴体験をして頂く、そういった新たな作品を目指していきたいと考えています」と意気込んだ。

 そのほか、淡島の妻・奈美役に美村里江(35)、内田のスタッフ・高倉真希役に北乃きい(28)、淡島が所属する実業団陸上部の監督役に鈴木浩介(45)、淡島にとっての最大のライバル・大滝淳也役に高橋光臣(37)らの出演が決定している。